
私は一応牽引免許を持っているがペーパーなので、あまりトレーラーに詳しくない。運転も教習所以来一、二度しかしたことがない。今度トレーラーを受け取りに群馬に行ったら、帰りは事実上初めての牽引走行になる。年齢が上がっても「初物」にはワクワクするものである。今度はヘリコプターか小型機の操縦にチャレンジしたいと思っている。
ところで、トレーラーにはセミトレーラーとフルトレーラーがある。最近まで、その区別は「トラクターを切り離したときに自立できるか」で分けられると私は思いこんでいた。なぜなら、運送用の大型セミトレーラーは脚を出さなければ自立できず、大型フルトレーラーは前後に車軸があって前の車軸がステアする構造になっており、トラクター(大型トラック)から切り離しても自立できるからだ。
今回購入したトレーラーは車体の中央付近に車軸があり、シーソーのようにバランスするようになっている。私の解釈からすれば、「前の格納式車輪を出さなければ自立できないからセミトレーラー」ということになる。ところが、トレーラーメーカーではこの種のトレーラーをフルトレーラーと呼んでいる。私の解釈は間違っているようである。
正しくは、トレーラーの自重がトラクターにも相当掛かるものがセミトレーラー、ほとんど掛からないものがフルトレーラー、ということのようだ。だから、セミトレーラーは金属の塊のようなカプラーを通じてトラクターに載せられている。これに対し、フルトレーラーの連結器は細い棒状で、ヒッチにも垂直荷重はあまり掛からない(掛けられない)構造になっている。セミトレーラーは垂直荷重にも牽引時の前後荷重にも耐える特別なトラクターしか牽くことができないのに対し、フルトレーラーは垂直荷重をあまり考慮せず、前後荷重だけ耐えればいいので、軽量でサスペンションの柔らかい自動車でも牽くことができる。そのかわり、一軸のフルトレーラーでは前後の荷重配分が難しい。350kg積みの軽トレーラーでも、車軸より前方に偏って載せれば大きな垂直荷重がトラクターの後部に掛かるし、後方に偏ればトラクターの後部を持ち上げる力が掛かる。一軸フルトレーラーの積載はとても難しいのである。
私は「難しい」と言われるとやりたくなるへそ曲がりなので、積載が難しい、バックが難しいと言われると、ますますそれを「さらっと」やってのけたいという「やる気」がわいてくる。早く実物に触りたいものだとソワソワしている。
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トレーラー | クルマ
Posted at
2019/08/09 00:20:59