
ほぼ一月近くに及んだPC環境改善作業も、「何がもう駄目で捨てたほうがよくて、何はまだ十分使えるのか」の見極めができたので、そろそろ終わりにしようと思う。締めにワイヤレスキーボードを買ってきた。
このキーボード、PCのパーツの中ではなんとなく軽視されているようで、1000円以下のもので間に合わされていることが多いようだが、私はキーボードの操作フィールをとても重視する。体の中で一番触覚が鋭敏な指先が直接触れるところだから、よいものと悪いものの差異が大きく感じられる。まるで自動車の操舵フィールのように、その機械の操作性、快適性を大きく左右するところがある。
キーボードには、キーの支持構造により3つの種類がある。1つめは「メカニカル式」と呼ばれるもので、古典的なコンピューター用キーボードが採用しているものだ。それぞれのキーが機械式のスイッチを内臓したユニットになっていて、ストロークが深く、明確なクリック感がある。キートップの形状はそれぞれのキーにより異なり、キートップは中央部が低く、奥と手前が高くなるようにアーチ型に配置されている。このタイプのキーボードは高価で、15000円~20000円程度である。その分、操作感がよく、ミスタッチしにくいし耐久性も高い。うちにもメカニカルキーボードがあるのだが、深夜にキーの「カチカチ」というクリック音がうるさいという家族からのクレームでお蔵入りになっている。
2つめは「パンタグラフ式」と呼ばれるもので、それぞれのキーがパンタグラフにより支持されている構造で、キーボードを薄くできることからノートパソコンに多く採用されている。パンタグラフ式はキーストロークが浅いものが多く、そのあたりが好みの分かれるところだ。同じパンタグラフ式でもパンタグラフが樹脂製のものと金属製のものがあり、金属製のほうがフリクション感の少なさやキーの剛性感の高さの点で優れている。パンタグラフ式は2000円~10000円程度である。
3つめは「メンブレン式」と呼ばれるもので、キーに円柱状の脚があり、それを円筒状の受けに差し込んで支持する構造になっている。メーカー製パソコンに最初から付いているものはほとんどがこれで、操作感は最悪である。まず、受けの円筒とキーの円柱との間の摩擦が大きくゴソゴソとした感触で気持ち悪い。それに、パンタグラフ式と異なりキーの隅のほうを押すとキーが傾いてしまい、ますます「ゴリッ」としたキータッチになる。押すときも戻るときも「ぶにょっ」とした感触で節度感がない。また、キーの反発力は小さくてもフリクションが大きいのでキー操作にけっこう力が要る。価格はいろいろで、高価なキーボードでもメンブレン式のものがあるから、これを好む人もいるのかもしれない。
以上のように、キーボードはその操作感の違いから「メカニカル式」か「パンタグラフ式」に限ると私は考えているのだが、ワイヤレスキーボードで探すとなるとけっこう選択肢が限られる。今回も一度は「まあいいか」とメンブレン式を買ってきたのだが、ちょっと使ってみて「やっぱり駄目だ」となり、パンタグラフ式に交換してもらってきた。メンブレン式だとスペースキーの端のほうを押すと入力されなかったりして入力作業の効率が著しく低下する。
まともなキーボードを手に入れた嬉しさでついいっぱい書いてしまった(笑)
運転日報(スプラッシュ)
天候:くもり 時々 雨
積算走行距離:20327キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員1~2名

Posted at 2012/04/03 19:33:30 | |
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