
プジョー308を12ヶ月点検に出してきた。昨日の予想どおり積雪は30センチ以上に達していて、1時間かかって308を掘り出した。ディーラーに向かう道も圧雪のボコボコでこんな日に予約を入れたことを後悔した。購入時にメンテナンスパックに入っているので12ヶ月点検とエンジンオイル・エレメント交換は無料である。不具合はないのであっさりと終了した。
1年15000キロ走行したところでプジョー308の印象について改めて○と×式で詳しく述べておこうと思う。
プジョー308の○
デザイン。デザイナーの存在を確かに感じさせる内外装のデザインは秀逸。個性があってしかも洗練されている。
6MT。操作感のいい6MTと低速トルクの厚い直噴ターボエンジンの組み合わせはイージーで楽しい運転感覚をもたらす。
優れた燃費。普段乗りでリッター17キロ前後。高速道路をおとなしく走ると18キロ、フランスのオートルートを急ぐとき相当のペースでも14キロ以上出る。大柄で重いボディを考えると優秀。
気持ちのいいステアリングフィール。油圧式ならではの自然なフィールで応答がよく半端ないダイレクト感のステアリングは高速や山道の走行を安全で楽しいものにしてくれる。
シート。運転席シートのできのよさは手放しで絶賛できるレベル。ふんわりと包み込むようでホールドがよく全然疲れない。後席の座り心地も良好。
高速域の乗り心地。速度を上げれば上げるほどピッチングやバウンドが小さくなり路面に吸い付くように安定する。
静粛性。低速域ではあまり静かな車ではないと感じるが、高速になっても静粛性が失われない。MTなので高速で登坂しているときもエンジン回転が低いし、タイヤノイズがよく抑制されていて、何より風切り音がしない。高速で後席のひそひそ話に運転席から鋭いツッコミを入れられるレベル。
プジョー308の×
ペダルレイアウトが窮屈。クラッチを踏む際にブレーキを引っ掛けてしまうことがある。
ブレーキアシストが過敏。素早く軽くブレーキを踏んだときに不意にブレーキアシストが作動して急停止することがある。
ワイパーの払拭残しが大きい。でもAピラーが細いから全体の死角の大きさは他車と大差ないかも。
物入れの類が少ない。グローブボックスの中にフューズボックスがあり、車検証さえ入らない。ドアポケットが大きいのでそこへ突っ込めばいいのだけど。
後席足元のスペースが小さい。必要最小限のスペースしかない。
カップホルダーがない。これは欧州車のお約束のようなものだが、あまり車内で飲み物を飲むことがないし、飲むときは手に持ちながら一気に飲んでしまうので気にならない。
50キロ以下の低速域では路面の凹凸でゴツゴツとした突き上げを感じる。高速でのフラット感とトレードオフの部分かもしれないが、今日の雪道のような酷い悪路だと気になる。また、ボディの剛性感もドイツ車ほど高くない。
結論としては、日常的に4人までの乗員と荷物を載せて市街地から高速まで容赦なくコキ使うには使い勝手がよく快適でしかも経済的な「実用車の鑑」のような車である。ただし、日本では自動車に対する価値観が独特なので、その日本的価値観で見れば「何もいいところがない」となってしまうかもしれない。だから、日本でたくさん売れることはまずないだろうが、そこが最大の魅力だったりする。
Posted at 2014/02/09 21:29:50 | |
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