
トーヨートランパスMP3、慣らしも済んだしドライ路面も走ってだいたいの性格が掴めてきた。
このタイヤはグリップ自体は大したことがなく、スポーティな性格ではない。ちょっとペースを上げると小さく鳴き始め、ハンドルを切り増してやらないとアンダーステアが強まる。しかし、その先は急に腰砕けになったりせず、じわ~っと粘る。限界までステアリングに伝わるインフォメーションがしっかりしていて安心できるタイプだ。グリップよりも耐摩耗性や滑り出すときの感触を重視しているのだろう。
メーカーが言うとおり、ケーシングの剛性を高めてあるらしく、路面の不整や横風を受けたときにタイヤがグラグラ、ユラユラする感じは少ない。ただし、その分ハーシュネスは比較的大きく伝えてくる。サイドウォールが厚い感じ、といえばいいのだろうか。
タイヤ自体で直進性を稼ぐよう味付けされていて、ビシッと真っ直ぐ走る。そのかわり、直進付近に意図的に不感帯が設けられていて、修正舵を当てるときに一定以上切り込むとようやく反応する。妙な癖だと感じるが、一般的なドライバーならこのほうがリラックスして運転できるかもしれない。ただし、トヨタ車のようにサスペンション自体が直進付近でダルに躾けられている場合、このタイヤを付けると相乗効果でかなりダルダルになりはしないかと心配。
ミニバン「専用」というだけあって、かなり考えて設計されていると思う。耐摩耗性は半年くらいかけて検証しなければなるまい。
今回のタイヤ交換で、タイヤ外径が3パーセントくらい大きくなったようだ。メーターがやや辛く表示するようになった。3パーセント速度が変わればさすがに体感することができる。ギヤ比が高くなったように、発進時にややもたつく感じがある。じき慣れるかもしれないが。
運転日報
天候:曇り 時々 雨
走行距離:129キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
積載:100㎏以上200kg未満
Posted at 2006/06/11 19:48:47 | |
トラックバック(0) |
梵語 | クルマ