
スタッドレスに交換してから5000キロ走ったのでローテーションをした。前後ともタイヤトレッド中央部が減る傾向が見られたので、空気圧をすべて20kPa下げておいた。乗り心地が若干よくなった。
ところで、ボンゴ乗りの集まる
「がんばれボンゴ!」の掲示板で話題になっていたのだが、ボンゴの中にはブレーキを踏むと後輪が早期にロックして車体の姿勢が乱れるものがあるらしい。実は後輪の早期ロックは大変危険なので、ボンゴにはそれを防止する装置が付いている。LSPV(ロードセンシングプロポーショニングバルブ)と呼ばれる装置がそれだ。

仕組みはこうなっている。ディファレンシャルケースにブラケットを付けて、そこからコイルスプリングを車体に引っ張ってある。軽積載の際はリヤの車高が上がるのでコイルスプリングが強く引っ張られる。荷物を積むとリヤが沈むのでコイルスプリングは戻される方向に動く。

コイルスプリングは車体側にあるバルブ装置につながっている。このバルブのレバーが引っ張られる(軽積載)場合にはリヤのブレーキ油圧を下げて後輪の早期ロックを防止する。積載時はリヤのブレーキ油圧を高めて制動距離を短縮するように働く。純メカ式の極めてシンプルな装置だ。
この仕組みからわかるように、リヤブレーキの油圧を加減するのは、リヤアクスルの上下位置を基準にしている。そうすると、リヤのバネがへたったり、社外品のガスショックを入れたり、シャックルを交換したりしてリヤアクスルの位置が変わった場合には、LSPVの作動が変わってしまうということだ。その場合、ディファレンシャルケースとブラケットとの取り付け位置を変えて(長穴になっているので2本のビスを緩めると上下できる)適当な位置を見つける必要がある。手順としては、まずブラケットを上のほうにセットして空車状態で急ブレーキを踏んでみて、後輪ロックが起きたら少し下に下げる、ということを繰り返し、後輪ロックしなくなったところで固定する、ということになると思う。
なお、この調整法はあくまで素人考えなので実際行う場合は自己責任で・・・。
運転日報
天候:曇り
走行距離:116キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
積載:100㎏以上200kg未満
Posted at 2006/12/08 17:16:12 | |
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