
最近、18歳の女性の運転するパルサーの助手席に乗る機会があった。AT車だったから、初心者でもそこそこスムーズに動かせる。しかし、やっぱり運転は恐ろしく下手である。何が一番違うかというと、カーブの曲がり方が違うのだ。初心者は、カーブの曲率を見て速度を落とし、カーブに合わせてハンドルを回すのが精一杯である。いわば、道路から飛び出さないでいることがすべてである。長年運転していて「車好き」を自認する人でもこのレベルのドライバーはけっこう見掛ける。一般的には「これで十分」と思ってしまうのだろう。
私は、カーブを曲がるときは車の旋回半径(道路から飛び出さないために必要)のほかに、ロール、ヨーイング、荷重移動と4つのタイヤの摩擦円をイメージして、自分の理想のコーナリングができるように操作する。理想のコーナリングとは、観光バスで乗客が酔わないこと、コップに水を入れて置いておいても水がこぼれないこと(どっかのマンガであったような)を意味する。もちろん、そんなことをいちいち頭で考えているわけではなくて、半ば無意識的にそうしている。
私は車の操縦性を評価するとき、自分がイメージし、アクセルやハンドルを操作
した通りに素直に、しかも心地よく反応するかどうかを重視している。タイヤの絶対的グリップなどはあまり問題にならない。グリップの低いタイヤなら、それを反映した操作をしてやればいいだけで、操作に対する反応という評価基準に変更をもたらすものではないからだ。そのような「私流」の評価基準でいくと、落第する車が国産車には多く存在する。多くのドライバーが初心者運転から脱却して積極的に車を「操縦する」心地よさに目覚めるようになれば、国産メーカーもレベルアップするのではないかと思う。
運転日報(サンバー)
天候:雨 後 曇り
積算走行距離:6518キロ
走行条件:郊外一般道
積載:100㎏未満
Posted at 2007/12/30 00:33:00 | |
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