
日曜日の午後、ポルシェに続いてティアナに試乗してきた。
ティアナは現在の日産の技術でこのサイズのFF車を作るとこうなる、という予想をいい意味でも悪い意味でも裏切る部分がまったくない。乗り心地、静かさ、ハンドリング等バランスよくリファインされ、突出した個性のようなものはない。その「さりげなさ」「自己主張のなさ」が逆に魅力に感じられる。普通に走り、曲がり、止まるし、操作するのに特別な注意は必要なく、自然な挙動で街角を曲がる。足回りは長いホイールベースと広いトレッド、重心の低いセダンボディを活用してかなりソフトにセッティングされているが、この種のセダンにありがちな過度のロールやノーズの上下動はよく規制されているし、ステアリングは軽いが反応は正確でドライバーの感性によくなじむ。最近のFF車は前輪の切れ角が大きいし、ボンネットの形状が車両感覚を掴みやすくしているため、狭い駐車場でも自信をもって操ることができる。
エンジンの音がなんとなくドロドロしていて(試乗車はV62.5リッター仕様)官能的ではなく、シートが平板でホールド性がないのが好みではないが、こういう車も日本のマーケットなら通用するだろうし、北米ではよくあるタイプ(フォードやGMの小型セダン)なので「これはGM車だ」と思って乗れば気にならないかもしれない。
残念なのはこの原油価格高騰の時期に燃費向上のための積極的な努力が見られないことだ。ディーゼル仕様(エクストレイルのエンジンがある)があればいいと思う。
運転日報(デミオ)
天候:晴れ 時々 曇り
積算走行距離:7070キロ
走行条件:郊外一般道
乗員:1名
Posted at 2008/06/09 20:41:01 | |
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