
仙台でも桜が咲きだした。津波の被災地から舞い上がる大量の粉塵のせいで喘息を起こしてしまって苦しいことを除けば実にうららかな春の日曜日である。ガス・水道の復旧作業も大半が終了し、日常生活を取り戻した人も多いだろう。
だが、穏やかに見える仙台の街も、3.11以前とはまったく異なった状況になっている。大きな地震のせいで地盤は緩み、多数の亀裂や変形が起こっている。津波に襲われた沿岸部の防潮堤や水門は壊滅しており、高潮や津波への抵抗力が著しく低下している。今度大きな余震や津波、大雨などがあれば、再び災害に見舞われる可能性が高い。それに、福島原発の状況が悪化すれば、現在よりもはるかに広い範囲で避難が必要になるかもしれない。
防災用語で
「正常性バイアス」「認知不協和」という言葉がよく使われる。どちらも適切な避難行動を妨げ災害の被害を拡大するように働く。震災から1ヶ月以上過ぎて日常生活が戻りつつある今は、これらの心理が働きやすくなっていると考える。自分の身の回りのリスクを再評価し、たとえば自宅の裏山が急斜面になっているとしたら、今まで崩れたことがなくても避難を検討する等の対策を練り直しておく必要があるのではと考えている。
運転日報(スプラッシュ)
天候:晴れ
積算走行距離:6667キロ
走行条件:市街地
乗員3名
Posted at 2011/04/17 22:57:42 | |
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