2015年03月06日
ハノイはベトナムの首都である。高層ビルこそ少ないが大都会である。都会に住むのは約30年ぶりである。十代の頃に大阪に住んでいただけで、そのほかはずっと田舎に住んできた。どちらかというと混みあう都会よりも移動が大変な田舎のほうが住みやすく感じる性質だからだ。
都会に住んで思うのは、自動車を持たなくても生活できるということが実は大変ありがたいということだ。田舎では自動車は生活必需品である。どんなに「欲しい車がない」とボヤいていても、実際車を持たないで生活できない。だから、そんなに欲しくもないものに税金や保険、維持費を含めると何百万円も支払う羽目になるわけで、それが地味にストレスになるのである。メーカーにはせめて購入するときにワクワクできて、運転して楽しめる車を作ってほしいのだが、最近の新型車は正反対のほうに向かっているようで、もはや諦めに近い気持ちをもちつつある。
ハノイのような都会ではいつでもタクシーをつかまえられるし、そもそもお店や病院などが歩いて行ける範囲にある。小さいバイクを持っていれば、それこそ街の隅々まで探索することもできる。自動車を持たないことで浮いた数百万円でおいしいもの食べたり海外旅行をすることもできる。20万円しない小型バイクでも十分「Fun to drive」だし、自由に移動できる開放感も味わえる。それがわかってくると、いわゆる「車ばなれ」が起こるのである。あんなに車が好きで、「都会に住んで高い家賃を払うくらいなら、その分で自動車を買って田舎に住む」という選択を続けてきたはずなのに、都会に住んだらあっさり宗旨替えしてしまうとは・・・。
それだけ、今の自動車(予算の範囲で買えるやつ)に魅力がないということかもしれないが。
Posted at 2015/03/06 01:25:53 | |
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