素浪人☆のブログ一覧

　ハノイはベトナムの首都である。東京などと同じく大都会である。フランス統治時代の情緒を残す石造りの建物群の中に近代的な高層ビルが点在する、なかなか素敵な街並みである。

　だがしかし、残念なことに雨がふると道が泥だらけになる。舗装された車道の両脇は土が露出していて、しかもこのあたりの土地は粘土質なので泥がどんどん車道に拡散していく。工事現場に出入りする車両のタイヤ洗浄なんてしていないので、ミキサー車やダンプが泥を撒き散らしている。どこもかしこもアスファルトの上に泥が広がっていて、車が真っ白になるほど泥を被る。路面の滑りやすさも相当なもので、慎重に運転しないとスリップ事故につながる。

　ハノイっ子たちは毎日のように洗車してバイクを綺麗に保っている。私は横着者なので、月に一度くらいしか洗車しない。そういえば、泥だらけのバイクに乗っているのは外国人が多いような気がする。ベトナム人から「みっともない」と言われているかもしれない。

　自分のバイクを持ったらもっと綺麗にしよう・・・。

　スーパーカブの修理が完了した。口径の大きいキャブレターに交換してもらったのである。

　「やったぜ！問題は全部解決したよ。乗ってみて感想を聞かせてくれよ」（実際は英語）というバイク屋さんのメールが入っていたので、期待して雨の中テストに出かけた。すると、まさに生まれ変わったようになっていた。トルクが太くスムーズに吹け上がるし、速度も６０キロのメーターを軽々と振り切り、スロットルを緩めないとオーバーレブしそうになるほどだ。失火もアフターファイアも起こらず、どの回転域からでもスロットルをひねると「ババババッ」と単気筒らしい音で加速していく。排気量が小さいから絶対的なパワーはしれているが、街中で一人で乗る分には十分である。

　調子に乗って、ニャッタン橋の向こう側まで往復してきた。出かけるときは雨具をつけていなかったが、けっこう降っているので道端に止まって雨具をつけることにした。すると、通りがかる人が次々と「どうかしたのか？」「道がわからないのか？」などと声をかけてくる。ベトナム人の世話焼きぶり（？）は相当なものである。

　これで、週末の日帰りツーリングが楽しみになった。あとは連日の雨が早く上がることを期待している。