2015年05月06日
私にとって海外に住むのは20年ぶり2度目の経験である。前に住んだのはアメリカだった。今回ベトナムに住んでみて、周囲とのコミュニケーションにものすごくエネルギーを使うのでけっこう疲れる。その原因は、英語を使える人が少ないからである。
アメリカにいたときは、アメリカ人が英語を話すのは当然だとしても、外国人もみなある程度英語でコミュニケーションできた。まったく英語がダメな人もいるが、それでは生活できないので学校に通うなどして数ヶ月で日常会話が可能なあたりまで英語力をつけるのが普通だ。英語教育の方法は洗練されていて、真面目にやればほとんどの人が英語で生活できるまでになる。
ベトナムはまったく違う。私の周囲には1、日本語しかできない 2、ベトナム語しかできない 3、ベトナム語と英語ができる 4、ベトナム語と日本語ができる、5、ベトナム語と英語と日本語ができる の5種類の人がいて、全員に通用する共通言語がないのだ。私は日本語と英語、少しベトナム語ができるという現状なのだが、話す相手によって使う言語をどんどん切り替えなくてはならない。しまいには混乱してきてベトナム語しかわからない人に英語で話したり、日本語しかわからない人に英語で話したりしてしまう。ここで英語が優位に出るのはやはり「大多数の人にわかるのは英語」という思い込みがあるからだと思う。それが、ベトナム(日系企業)では通用しない。英語で一回言ったことを日本語とベトナム語に翻訳、通訳する過程が必要で、コミュニケーションに3倍の時間を要するのだ。
こんなときに思うのは、欧州の人のように母国語のほかに英語が必ず話せるという教育がされていれば国際的な仕事がどれだけ捗るかということだ。電話だってメールだって英語でやれば通用するんだったらどれだけ楽だろう。「社内公用語英語化」だって、あれは日本人社員がほとんどの企業でやるから違和感があるだけで、実際にベトナムの日系企業が英語だけで運営できたら能率アップ間違いないと思うのだ。
とはいえ、周囲が変わるのを待っていてもしかたないので私はまずベトナム語を習得しようと思うのだが・・・また深夜の愚痴でした。
Posted at 2015/05/07 00:32:25 | |
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