2015年10月02日
ベトナムには、日本人が普通に暮らせる都市はハノイとホーチミンシティくらいしかない。特に子供がいる日本人は日本人が行ける学校(日本人学校かインターナショナルスクール)がハノイとホーチミンシティにあるので他の街に住むことは考えられない。
一方で、職場である日系企業の工場は都市近郊の工業団地にあることが多い。「近郊」とはいうものの、20~50キロくらい都市から離れているのが普通だ。そして、ハノイ、ホーチミンシティと工業団地の間は渋滞だらけでボコボコの道で結ばれている。当然、通勤時間が大変長くなる。
私は1日に往復3時間45分通勤に費やしている。これは、往復1時間15分の(私の感覚的には)普通の通勤環境に比べると、毎日2時間30分残業しているのと同じことである。加えて、ベトナムの週当たりの所定労働時間は48時間である。つまり、週休1日制なのだ。週当たりの労働時間は通勤時間を含めて63時間と考えてよいだろう。そうすると、週40時間労働の日本でいえば毎週23時間残業、月あたり100時間残業しているのと同じである。
日本ではいわゆる「過労死ライン」は月100時間の残業といわれている。それに匹敵する長時間労働をベトナムではずっと続けなければならない。というのも、ベトナムには祝日の類は年5日しかなく、日本のように連休が定期的にやってくるわけではないのである。ベトナムではあまり残業をしなくて、日本の本社からうらやましがられることもあるのだが、実際はこれ以上長時間労働をすると心身が壊れるギリギリのところに留まろうとしているだけなのである。
「なんか疲れたなぁ~」と思ったので数字で検証してみたら「やっぱり」という感じである。
Posted at 2015/10/03 00:45:32 | |
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