
取り扱い説明書に「500キロまでは控えめな運転をするように」書いてあるので1日で500キロ走る急速1日慣らしを決行した。ラオス国境付近のジャングルに朝4時起きで日帰りしてきた。
荷造りをしてバイクに乗せようとすると、ベトキャリは小さすぎるし、後部座席に積もうとしてもネットのフックをかける場所がない。シート下だとネットが緩すぎるのだ。しかたなく背中に背負ったまま出発した。明るくなったらもうすこし工夫してみるつもりである。
さて、WINNERで夜道を走るとライトの明るさに驚く。路面の凹凸がはっきり見えて、これで今までのように穴に気づかず突っ込んでバイクから振り落とされそうになる心配がない。
郊外の国道での使い勝手は、「力があるっていいですね」の一言につきる。70キロくらいで走っているトレーラーを追い越すのに、FUTUREだとかなり必死にフル加速しないといけないのに対し、WINNERは6速のままアクセルを捻るだけで簡単に90キロ以上に加速し、登り勾配もものともせず追い越しを完了できる。120キロ以上出るバイクのようだが、所詮カブなので快適な速度は80キロ以下である。普段は80キロで走り、追い越しの際には100キロ近くまで一気に加速、という走り方が余裕でできる。
ベトナムの郊外の国道の例↓
乗り心地はFUTUREと随分違う。WINNERは普段からゴツゴツと硬く、細かい凹凸も全部拾っているようにGoProの画像もブレている。ところが、舗装の表面が剥がれてできた2~3センチの深さの窪みにはまったとき、FUTUREはサスペンションの伸び側と縮み側のストッパーに両方当たったようなゴツッというショックを受け、バックミラーが動いてそっぽを向いてしまうし、車体が壊れやしないか心配になるほど衝撃と加速度が大きい。WINNERはゴゴッという音がするだけで、いつものゴツゴツと大して変わらない衝撃で受け流してしまう。バックミラーが動くこともないし、壊れそうになることもない。ベトナムの道はこの穴ぼこが無数にあるので、FUTUREに乗っているときは目を皿にして穴ぼこを探して避けなければならないし、避けられなければ減速しなければならない。WINNERは漫然と運転していても穴ぼこでひどい目に合わない。これはとても助かる。
ただし、シートはFUTUREのほうがサイズが大きくソフトなので座り心地が良い。WINNERのシートは10時間くらいでお尻が痛くなってしまった。
タイヤサイズが違うので、WINNERのコーナリングは安定感が高い。FUTUREのタイヤはとにかく燃費、そして摩耗が遅いことを究めたようなタイヤを履いているので、とにかくグリップしないのだ。WINNERは後輪ブレーキのみ踏んでもそこそこ減速できるし、カーブの途中でラインを変更して内側に切り込む場面でもピタっと安定している。もっとも、グリップと引き換えに燃費は伸びないらしく、FUTUREの60キロ/リットルに対しWINNERは50キロ/リットル程度である。今回、500キロの行程のうちに3回給油した。FUTUREなら2回で済むところだろう。
狙ったのではなく、家に着いたらちょうど555キロを達成していた。
Posted at 2016/07/03 23:43:00 | |
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