
ベトナムの山岳地帯をバイクで走っていてかなり気になることがある。それは、「雨が降るとアスファルトの路面が氷のように滑りやすくなり、めちゃくちゃ怖い」ということである。
どうしてそうなるのかというと、まず、アスファルトの上には常時細かい砂が乗っている。そこを車が通ると、まるで磨き粉でこするようにアスファルトがツルツルに磨かれる。そして、そのツルツルのアスファルトの上には、砂とオイルと牛糞のまじったものが全体に積もったようになっている。そこにさらに雨が降ると、雨水と砂とオイルと牛糞がMIXされて、ヌルヌルとした潤滑剤のようなものができあがる。
その滑りやすさときたら、雪道上と感覚的には一緒である。ちょっとでもバンクさせようとすると、前輪が「ツツツ・・・」と流れる。また、下り坂では後輪ブレーキのペダルに足先が触れただけで後輪ロックする。私のバイクは110~120キロと軽量なので、ズルっと大きく滑ったら足を出せばなんとかなるのだが、それでもドキッとかヒヤッとするのは確かである。タイヤのグリップの限界まで使いながらカーブで大きく膨らんでアウト側のブロックのギリギリまで行ったこともある。もし道から飛び出てしまったら、そこは断崖絶壁というところも多い。
この滑りやすさはオフロード用のブロックパターンのタイヤでもたぶん同じだろう。ベトナムの山岳地帯はおすすめのツーリングスポットではあるが、雨の日はうんと減速しなければならなくなるということを見込んで計画を立てる必要がある。
Posted at 2016/09/30 01:08:22 | |
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