
これは、プジョー308に乗っていた時にも書いたことがあるのだが、カングーは「エンジンブレーキが効かない」。
原因は、車重の割にエンジン排気量が小さいこと、そしてギア比が高いことだ。カングーの場合、シフトインジケーターの指示に従って変速していると、定速走行時のエンジン回転は1000~1500回転/分である。そこからアクセルを離してもほとんど減速しない。下り坂ではみるみる車速が上昇、制限速度を大幅にオーバーしそうになる。急こう配でエンジンブレーキが必要な場合、2速か1速に落とさないと効果はまったくと言っていいほど期待できないのだ。
こんな場面で大型トラックみたいに排気ブレーキやリターダーなど補助ブレーキを使用できれば、とても運転しやすい。ブレーキパッドの消耗を抑える効果もある。四輪ディスクで容量も大きそうなので、フェードやベイパーロックの心配はさほど要らないかもしれないが、ブレーキを踏まない運転を推奨している立場上、パカパカブレーキランプを点滅させることは避けたいというのもある。
1人乗車で荷物なしでもこんなにエンジンブレーキが効かないのだから、定員乗車+荷物やトレーラー牽引時にはさぞかしフットブレーキ使用頻度が上がることだろう。下り坂の始まりでグアングアンとシフトダウンするのは大型トレーラー運転手のようでスマートでない。レバーをポチっと入れるだけの補助ブレーキを是非採用してもらいたい。
Posted at 2021/10/29 22:34:40 | |
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