
今日、カローラアクシオに乗る機会があった。この車種は主に営業車やレンタカーなどで使われており、一般のユーザーで所有しているのは、高齢者が多いように見受けられる。1.3~1.5リットルのガソリンエンジンで、ごくごくオーソドックスな機構を採用しており、安価なことが特徴だ。
で、乗ってみていきなり「乗りにくいな」と感じた。それは、アクセルペダルを踏んだ最初の部分でスロットルが大きく開くセッティングである。そぉぉぉっと踏んでもブワッと加速して、操作した本人がびっくりしてしまう。よく町中で急発進を繰り返し、「同乗者は辛いだろうな」と思うような運転をしている人を見かけるが、それはたぶん、このような過敏なアクセルが原因なのではないか、と思った。
それに加えて、この過敏なアクセルはペダル踏み間違え暴走事故の原因になっているのではないかと思う。というのは、例え右足がブレーキペダルではなくアクセルペダルの上にあって、ブレーキのつもりで踏み込んだとしても、ブレーキは通常軽く踏み込んで、徐々に必要なだけ踏み込む、という操作になるから、アクセルの踏み込み量はわずかだったと思われる。普通のアクセルだったら、ちょっとエンジン回転が上がる程度なので、車が急加速することはない。ところが、この過敏なアクセルなら、ちょっとアクセルに触れただけで急加速するから、運転者はパニックに陥ると思う。発進、加速を予測して操作した人でもびっくりするぐらいなのだから、特に反応の鈍い者でなくても操作不能になると思われるからだ。
この「最初だけ急加速して、深く踏み込んでもそれほど出力は出ない」セッティングに何の意味があるのだろう。40㎞/hくらいまでなら「速い車だ」という印象を与えるかもしれないが、それ以上になると、「あれ?踏み込んでも走んないじゃん」となるのがオチで、低速域でのコントロール性の悪さばかりが目立つことになるのではないか。プロボックスやコンフォートのアクセルは異なるセッティングになっていることからすると、メーカー自身がこのようなアクセルは扱いづらいと分かっているのではないか。それでもなお採用しているのは、ユーザーの好みなのだろうか。
いろいろ分からないが、今後ともカローラアクシオのような「普通の(?)」国産車を買うことはないだろう、ということだけは分かった。
Posted at 2025/12/12 23:27:13 | |
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