
ベトナムでバイクに乗るとき、私は日本から持っていったコミネのプロテクター入りジャケットとグローブを着用している。日本にいるときからそれが注目の的になるであろうことは想像できた。実際にベトナムでその格好でいると頻繁にベトナム人に声を掛けられる。「それはどこのメーカーだ?」「どこで買ったのか」「いくらくらいドルなの?」「ちょっと触ってもいいかい?」「実は俺のバイク、日本から直輸入したもので1985年式なんだぜ!」等々・・・。どうやらベトナム人の目には「コミネマン」として知られるコストパフォーマンス重視のバイクウェアが非常にカッコ良く映るようなのだ。そして、バイクをカッコ良く乗っているということが、ベトナム人とのコミュニケーションを大いに広げてくれる。「ベトナム人はバイクの上で育ち、バイクの上で恋をして、バイクの上で眠る」バイク民族だからなのだろう。
それは、一部のマニアだけではなくて、老若男女問わず誰でもバイクの話題にはしっかりついてくることでもわかる。日本ではクルマ好きは減少しつつあるようで、若い人は特にクルマの話が通じにくい。ベトナムの雰囲気は多くの人々がサニーやカローラ、ブルーバードやスカイラインの新型に目を輝かせていた日本の3,40年前のようで、ちょっと懐かしい感じがする。日本の自動車ユーザーはこのまま「エコ」「自動運転」にまっしぐらに進んでいって、自動車を所有すること、運転することの楽しさに目を向けることはますます少なくなるかもと思うとちょっと寂しい気がする。
Posted at 2015/01/11 02:21:49 | |
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