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　この坂道、車を止めてサイドブレーキを引き、ブレーキペダルを離すとズルズルと滑り落ちていく。下まで下ってUターンしてくれば停車できるのだが、今回は４WDスイッチを使うことにした。スイッチを押すとセンターデフの無い軽トラックは前輪にも後輪のサイドブレーキの制動力が掛かり停止することができる。

　この状況は、後輪駆動のままでは停車も後退もできないことを意味する。写真の道には先にUターンできるスペースがあるので問題ない。しかし、Uターンするスペースがないまま袋小路になっている場所もあって、さながら蟻地獄のようである。google先生は何も配慮しないまま案内するから、気づけば引き返せない状態になっている。私は４WD のLoに入れて延々バックして戻ってくるけど、４WD でない軽トラックだったらどうすればいいだろうか。他車にバックで入ってきてもらって牽引するか、大勢に押してもらうか。かなり大事になりそうな気がする。

　雪がなくても八木山や北山、塩竃を走る仕事車には４WD 必須だ。この種のトラップが多すぎるから。砂利道や泥濘路も多いので、農耕用のラグパターンのタイヤもいいかもしれない。

　軽トラは仕事で使っているので、よく「道なき道」ではなく「道ではないところ」を走ったあげく下回りをぶつけることがある。その度に目視で点検するのだが、どこが接触したのか特定できないことが多い。傷すらついていないのだ。写真ではロアアームの付け根の部分に「ひょっとしたらこれかな？」と思うような傷があるようなないような…コンクリの縁石にガツンとぶつけて、副変速機をLoに入れて抜け出してきたのだけど。

　ぶつけそうなところは厚い鉄板の部材が使われていて、とても丈夫そうだ。不整地で使われることを思えば、そうする必要があるのだろう。軽トラっていいな、と思う。生活の足、地方の移動手段としてはコストも含めて最強だろう。