
仙台市泉区にある乗馬クラブに乗馬体験に行ってきた。生協でやっていたキャッチセールスにつかまり無料体験乗馬チケットをもらったのでホイホイ釣られたものである。
厳密に言うと、馬に乗るのはこれが初めてではない。20歳のときにスウェーデンに行ったときに乗ったのと、今回と同じ乗馬クラブのキャンペーンで15年近く前に乗ったことがある。スウェーデンでは他人が手綱を引いているのに乗っただけだし、前回の乗馬体験では手綱を強く引きすぎて、インストラクターから「馬も痛いのでそんなに強く引かないで!」と注意されたほど、コチコチに緊張していた。私としては、馬で駈足できるくらいの技量になりたいので、今回は馬を操作できるようになることを目標に乗ってみた。

クラブハウスで事前説明を受ける。馬場ではたくさんの馬が歩いたり走ったりしている。この乗馬クラブではヘルメットとエアバッグ内蔵のチョッキ、ブーツ、脚に巻くスパッツ的なものをレンタルしている。軍手は自前だ。
ここから先はスマホを持っていないので写真はない。馬場に移動して、馬と対面する。馬に声掛けして、よろしくお願いして、鼻先や頭を撫でる。こうした馬との触れ合いも、乗馬の楽しみの大きな部分を占める。くりくりとした大きな目が愛らしい。が、どうやら眠いらしく、瞼が重そうで、馬がうつらうつらしているところを初めて見た。
まずは手綱を引いて馬をコースまでつれていく。よく訓練された馬はそこらの犬よりよほど賢く扱いやすい。ピタリと引手の脇についてしっかり歩き、止まる。コースについたら、初心者らしく踏み台を使って馬によじのぼる。馬の背は高く、自分の身長と同じくらいあるので、その上に乗るのは一苦労である。そのかわり、乗ってしまえば視点はオフロードバイクよりはるかに高い。高さに恐怖心を覚える人が多いというが、私は平気なほうだ。
直径5メートルくらいのサークルを馬でぐるぐる回りながら、発進、停止、旋回のやり方を教わった。発進は踵で馬の腹を締める、停止は手綱を引く、旋回は曲がりたいほうの腕を広げて手綱を斜め手前に引くというものだ。前回はここで力みすぎて失敗している。機械操作と同じように、操作して、反応が薄ければもっと力を入れて大きく操作する、ということをやって「馬が痛い」と言われてしまった。そこで、今回は操作を変えた。軽く「トン、トン」と操作して、反応が薄ければもう一度軽く「トン」と操作することにしたのだ。すると、馬の操作性が劇的に変わった。物理的な「信号」を言葉とする馬との対話が成立した瞬間、機械を操作するのとはまったく別の、「協働することの喜び」を強く感じられるのだ。
45分ほどの乗馬体験はあっという間で、最後に馬にあいさつして頭や鼻先を撫でて終了した。将来的には「暴れん坊将軍」よろしく馬で駆けられるようになりたいので、乗馬クラブへの入会を検討中である。
本人とは別に、高校生の娘にも乗馬をさせようと考えている。大学や会社で、
対話者「趣味はなんですか?」
娘 「ウマです(キリッ)」
対話者「競馬ですか!私もけっこう好きな方でして…」
娘 「いえ、乗る方です」
なんて言えたら、ハクが付くのではないかと思うのだ。これからの時代、オワコン気味の自動車よりも、馬に乗れたほうがイケてるのではないかと思う。
Posted at 2024/07/04 14:42:16 | |
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