
妻から「軽トラの荷台に鍵をつけて」と言われたので装備することにした。写真が新装備「集中ロック」の錠の部分なのだが…「タダの南京錠じゃないか」と突っ込まれるかもしれない。が、しかし、これは南京錠ではあるが、ただの南京錠ではなく、軽トラの使い方に対応した「集中ロック」なのである。
まず、うちの「軽トラウイング」にはドアが左右と後部に1つずつある。それぞれにロックをとりつけると、それぞれのドアを別々に開錠せねばならず、面倒である。パネルバンがそうなっていたが、開錠するのが面倒なので、いつもロックしなかった。これでは意味がないので、1つの錠で3つのドアを施錠、開錠するように作る。
両サイドのウイングは、サイドのアオリに押さえられているのでアオリを開かないと開けられない。そのアオリは側面と後部のレバーによって閉じられている。つまり、後部のレバーを開かなくすれば、サイドのウイングは開けられない。後部ドアはドアラッチの機能をするバーで閉じられているので、このバーを固定すれば開けられない。今回の「集中ロック」機構は、ロック用のバーを下して南京錠で固定すると、後部ドアのドアラッチのバーと後部のレバーを動かせなくする。これで、3つのドアが同時にロックされる。
開錠するときも1カ所で済む。南京錠を外してロック用のバーを押し上げ、ロック解除ポジションで南京錠で固定すると、後部ドアのドアラッチのバーと後部のレバーが操作可能になり、ドアを開放することができる。なお、南京錠は鍵が刺さっていなくても施錠可能なため、鍵が無いのに施錠するという事態を想定して、そもそも鍵が無ければロック解除ポジションからバーを動かせず、ロックすることもできないという仕様にした。
このように施錠が可能としても、ボディを壊して侵入することは可能なので、盗難対策としてはあまり有効でないかもしれない。それよりも、アオリを閉じた状態ではウイングボディとアオリの凹凸が嚙み合ってがっちりと固定されることに意味があると思う。このウイングボディは「車体」ではなく「積荷」扱いなので、ボルトや溶接などで軽トラ本体に固定されているわけではない。また、ラッシングベルトやロープなどで車体に結束されているわけでもない。高速道路を長時間走行するような場合、アオリをロックすることでウイングボディを確実に固定しておくことは、突風や急旋回、荷崩れなどの非常時の安全・安心のため重要である。
これで、妻の要望に応えることができた。ユーザーの意見は製品の改良のため重要である。
Posted at 2024/10/06 21:18:11 | |
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