ローマテルミニ駅のレンタカー事務所から借り出した車。
最初はAT車で予約していたら、
欠陥車のLYNK & CO 01を割り当てられそうになりました(><)
Dresdenで途中でエンジンが再始動できないトラブルでとんでもない目に遭いましたので、代替車を頼んだらAT車はマセラッティーしかないと言われ、仕方なくMT車にしたら借りられたのがこの小さな車。
Fiat Panda Hybrid。
3代目PandaのHybrid車です。
外観は普通のPandaと全く同じ。
リアゲートのHYBRIDというエンブレムを見なければ区別がつきません。
運転してみても感覚は普通のMT車で、ホテルに到着してエンブレムを見るまでHybridであることに気づきませんでした(^^;;
1L、L3、71馬力、9.4kgm + 3.6kw。大きな別搭載のモーターではない、マイルドハイブリッド。
減速時とブレーキングでの回生充電で加速時にエンジンにくっつけた小さなモーターで出力をアシストする仕組みだそう。
モーター分だけ通常の1Lエンジンより出力が大きくなって、結果的に燃費が節約できるという。
1.2Lエンジンのパンダより、加速も良くなって、燃費も20%ほど節約できるとのこと。
実際に4日間、ローマ市街地、郊外、高速道路、峠道など200㎞程運転しました。
言われてみなければハイブリッド車とは分からない、全く自然な感じのFFのMT車でした。
MTでもマイルドハイブリッド車が普通に作れるのですね。
リアから見てもエンブレム以外は普通のガソリン車と変わりません。
インパネや内装は普通のガソリンエンジンのパンダと同じと感じました。
シフトフィール、ブレーキフィール、クラッチフィールも違和感はなく、普通のMT車と変わりませんでした。
私には3代目FITの回生ブレーキフィールは違和感が強く、全く馴染めなかったのですが、そんな違和感は感じませんでした。
(逆に言うと、3代目FIT以外の運転したどのハイブリッド車もブレーキフィールの不自然さは感じなかったです。中国の欠陥車LYNX 01を除く。)
シートも普通のパンダと同じ。
外観も内装も運転フィールも全く自然で、知らされないとHybrid車とは気が付きません。
顧客訪問の帰り、ローマまでの帰路は、時間があったので、山越えに有料の高速道路を通らず、一般道を走ってみました。
登ってきた峠から山の中腹の村を望みます。
このような山中の村々は中世のローマへの街道の交通の要地だったのかも知れません。
4日間、ローマ市街地、郊外、高速道路、峠道など200㎞程運転した感想は、
特に遅いとも感じませんでしたが、逆にモーターのアシストがあるような加速感は感じられませんでした。
遅くもないけど速くもない感じ。
燃費がどれだけよくなったのかはノーマルのパンダと比較したわけではないのでよくわかりませんでした。
ただ、あとから思い返してみたら、小さい3気筒1LエンジンをMTで思いっきり回して走るような爽快感や軽快感は一切なかったなと。
エンジンを回しても何だか重たい感じがして。小型エンジンの小型MT車をぶん回す楽しさはありませんでした。
でもこれは、あとから思い返してみたら気が付くことで、普通の人が普通の足として乗るには何ら違和感のない普通のMTで、おそらくちょっとだけ普通のパンダより燃費が良い車、ということになるのでしょう。
販売価格は現地で約1万EUR。日本円で160万円程度と普通のパンダやAセグメントの車とほとんど変わりません。
わざわざ日本で輸入車を買うような層の人には魅力的と感じないでしょうが、現地の人ならちょっと燃費のいいパンダとして需要はあるかもしれません。
・・・・
では、私が現地に居たら買うかと聞かれれば、買いません。
それは小型軽量車を小型ガソリンエンジンをぶん回して走る楽しさが味わえないから。
小型の車になればなるほど、少しの重量増が加速性や運動性にもろに効いてくるし、小型車の持ち分である軽快な楽しさが失われるからです。
私がスズキ・ツインのハイブリッドに興味がなかったのと同じかな。
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街角の名車たち | 日記
Posted at
2024/03/23 00:11:26