
電気自動車というとどうしても充電と航続距離の話になりがちなのだが、それ以外の面でリーフの使い勝手はどうだろうか。
普通に走行していると、リーフは特別な車ではないと感じる。ティーダやノートといったおなじみの日産車と共通の乗り味で、狭い道を走る際に取り回しのよさを感じさせるし、少しペースを上げてもきちんと操作に反応する。重量があるのでサスペンション、タイヤ、ブレーキが相応に強化されていて、それが少しカッチリした重厚感ある乗り味に寄与している。1.5トンといえば2500ccクラスの重量なので、落ち着いた乗り味になって当然というわけである。もっとも「高級車」といえるほど洗練されているわけではなく、エンジンの騒音や振動こそ無いものの、ゴツゴツザラザラとした路面の凹凸をけっこう正直に伝えてきて、大きさ(クラス)相応の乗り心地である。
走行感覚はEV独特のもので、ショックや振動、騒音と無縁のまま滑るように走る。トルクを出すのに回転数を上げる必要がないので、0キロから100キロまで軽いモーターの唸りとともに緩急自在に操れる。減速も大容量の回生ブレーキをアクセルとブレーキで操作すれば油圧式ブレーキをほとんど使わず行うことができる。独特だが、運転者の感性にもマッチし、電気自動車の速度制御、発進停止の操作はイージーで快適である。極低速で走るのもやりやすいので、車庫入れのような場面でも安全である。
運転席の居心地は、ルーフの前後端が下がっているデザインのせいか、なんとなく閉所感がある。スカットルが高くボンネットが妙に分厚いこともあって、フロントガラスの上下の幅が小さい。着座位置が高くアップライトな姿勢をとらせるので前方視界に問題はないが、なんとなくお行儀良く座らされている感じで膝まわりの余裕に乏しい。室内幅や室内高はちゃんとあるのに、広々とした感じがしない。これはプジョー308と比べるから余計そう感じるのかもしれない。
トランクは、その外観から想像するより広く、深さがある。それでも、このクラスの標準的な容量よりは小さい。大きなものを積むときはリアシートを倒して積むことになるだろう。
明日はいつもの山道と高速道に連れ出す予定である。通勤以外の場面での使い勝手をレポートする。
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省エネルギー | クルマ
Posted at
2014/03/01 20:10:33