プロバンスの丘とセザンヌの山　/　Provence France

　日本でコロナ自粛が始まって早くも6ヵ月。

　私自身も外出を控えて5か月が経とうとしています。

　中国武漢から始まった21世紀のペスト（黒死病）。

　全く収まる気配を感じられません。




　酷いときは1か月に2日にしか帰宅できなかった旅商人の私。

　6ヵ月も出張しないのは初めての経験です。

　この写真はある年の早春の風景。

　かつての定宿だったプロバンスの中庭のある老舗ホテル。



　午前中顧客と打合せをした後、別の場所に打ち合わせに向かいます。

　プロバンスの郊外、南に向かうと地中海までの間に低い山々があります。



　打合せが終わった遅い午後の帰り道・・

　小さな丘の上に教会の尖塔が見えます。

　ヨーロッパの中世の都市は丘の上にあることが多いです。



　丘の上の教会と斜面にへばりつく様に立っている建物。



　教会の前の広場から南を望みます。

　あの山々の向こうは地中海・・



　北を向けば、ポール・セザンヌも愛した山々・・

　中世の都市が丘の上にあったのは、周囲の展望が良いという防衛戦略的な利点と、、

　中世に幾度となく流行したペストに備えるためだったのですね。



　打合せが終わって、高速道路に乗るために、北に戻ります。

　そのついでに少し山に近づいてみました。



　岩がむき出しになっている断崖が続いています。

　これからイタリアのジェノバまで、東に400㎞の旅です。