従来のShooting Brakeとは何か、という話題を続けてきました。
基本的のShooting Brakeは、3ドアクーペの荷室が広いハッチバック版。
例外として5ドアのShooting Brakeと呼ばれていた車がありました。
Aston Martin Lagonda Series4 Shooting Brake(1987-98年)。
Aston Martin Lagonda Series4(1987-90年)を使って、SwissやUKのコーチビルダーで数台製造されたようです。
Aston Martin Lagonda Series4自体、200台未満しか製造されていません。
そのうち数台を使って、顧客のオーダーに合わせてコーチビルダーによって製造されたようです。
でもこれはどう見てもワゴン、エステートですね。
ただアストンマーティンなので、シューティングブレーク、と呼んだだけの様な気がします。何しろ大金持ちのお客様の特注ですから。
Aston Martin Rapide S(2010-20年)。
10年ほど前に
鹿児島のホテルの駐車場で見かけました。
アストンマーティンの5ドア。サッシュレスドアのハッチバッククーペ。
5年ほど前に、
高輪の駐車場でも見かけました。
そんなAstin Martinの550馬力オーバーのFRスーパースポーツサルーン。
そんなAston Martin RapideのShooting Brakeを作ろうとした試みがありました。
2013年のGeneva Motor Showで発表された、Bertoneの試作車、Aston Martin Rapide Bertone Jet 2+2。
2014年に解散する前のBertoneの最後の車のようです。
すごく出来の良いデザインだと思うのですが、この車は結局製造販売されませんでした。
2014年4月にBertoneが倒産し解散してしまったからでしょう。
1985年に発売された、トヨタ・カリーナED(1985‐89年)。
4ドアなのにピラーレスハードトップ。低い屋根、低い車高に小さいキャビン。サッシュレスドア。
4ドアなのに狭いがクーペの様なスタイル優先。
このコンセプトとスタイルがバブル成熟期の日本で大ヒットし、4年間で26万5000台を販売しました。
4ドアなのに屋根の低いクーペのようなスタイル。
カリーナEDの大ヒットの後、コロナEXiV、日産プレセア、マツダ・ペルソナ、三菱エメロードなど同様のデザインの車が続出しました。
それだけではなく、トヨタ・カムリ、ホンダ・インテグラ、日産ローレルなど、背の低い4ドアハードトップや背の低い4ドアセダンの発売が続き、日本車のトレンドとなりました。
余談ですが、トヨタ・カリーナ・ED、の「ED」とはどういう意味なのかというと、このパンフレットに書かれています。
この車が出て数年後に、日本では「ED」という言葉は別の意味でつかわれるようになり、人口に膾炙しましたので、今ではこの名称の車は出さないでしょうね(^^;;
日本でカリーナEDが発売された1985年の20年後。
2005年。Mercedesから、大型4ドアクーペのCLS(初代2005‐10年)が発売されました。
大型のSクラスなのに居住空間は小さく、屋根は低く、サッシュレストア。
1980年代までのメルセデスが大切にしていた「最善か無か」の論理。
それに対する論理矛盾の塊のような車ですw
4ドアなのに居住空間が狭く、車高も低く、スタイリッシュな4ドア。
背の低い居住空間が狭い4ドアクーペ、
というコンセプトの初代CLSがヒットしたため、
2011年に2代目CLSが発売。
大きなボディーに小さな居住空間。
この2代目CLSもヒットしました。
つづく・・
ブログ一覧 |
街角の名車たち | 日記
Posted at
2024/03/06 00:06:18