
ベトナムをバイク旅行したい人のための情報を、ちょっと長くなるがアップしようと思う。ベトナムはバイクで移動するととても楽しい国だからだ。
①運転免許について
ベトナムでは日本の国際免許が通用しない。また、ベトナムの免許を取るにはビザの期間等さまざまな制限があり、旅行者が免許をもってベトナムでバイクに乗ることは事実上不可能である。
ただ、多くの旅行者が免許を持たずにレンタルバイクで旅行しているのが実情だ。外国人は何か重大な違反をしない限り警官に止められることはまずない。もちろん、無免許運転は違法行為なので避けるべきなのはいうまでもない。
ちなみに、レンタルバイクはベトナムの免許を持っていない者でも貸してくれる。私の利用している店ではその際日本の免許証を「担保」に取られるので、警官に止められたときにとりあえず出せるように日本の国際免許証を持参することをおススメする。
また、50ccのバイクには免許がいらない。私が借りていたスーパーカブ50はおすすめである。
②保険について
多くの海外旅行保険は無免許運転中の損害に対して保険金を支払わない(一部例外あり)。したがって、50cc以上のバイクにベトナムの免許を持たずに乗っていてケガをしても保険金が出ないことになる。これは重大なリスクなので、十分に考慮すべきである。
一部外資保険会社で免許の有無に関係なく傷害保険を支払う契約を扱っている。とはいえ、ハノイ、ホーチミンのような都市でないとまともな医療機関がなく、現地語しか通用しないこともあり救急医療の期待はできない。
③バイクについて
ベトナムでは普通のオートバイタイプのバイクは少数派で滅多に見かけない。カブみたいな変速のついたタイプか、スクーターが一般的だ。
私が利用しているレンタルバイクの店には125~400までのオフロードバイクがある。長距離を走るときはこういうレンタルバイクがよいと思う。料金は125ccで1日25USDとのこと。
ベトナムのバイクは排気量が100~125ccなので「こんなエンジンで大丈夫か?」と思うかもしれない。しかし、速度が全体に遅いのでこの排気量でも必要十分である。大排気量のバイクで飛ばしていたら水牛アタックで弾き飛ばされるかもしれず、危険極まりない。また、ベトナムの高速道路はバイク進入禁止なので、高速性能は必要ない。80キロ出ればよい。
④道路事情について
悪路が多く、障害物も多く、水牛が多い。しかし治安はいいので事故にさえ気をつけていれば大丈夫。夜間は障害物や路面の穴がよく見えないので運転しないほうがいいと思う。標識類はちゃんとしていて、Google Mapを併用すれば問題なくナビゲーションを得られるだろう。清潔なトイレや当たらない食事場所を探すほうが難問かも。
⑤事故時の対応について
ベトナムの事故処理の方法は独特である。事故があったらその場で示談する。警察は基本的に呼ばない。人を轢いて骨折の大怪我をさせても、2000万VND(約10万円)も払えば円満解決である。
もちろん、示談はベトナム語なので、普通の旅行者はまったく対応できないことになる。そういう場合は、レンタルバイクの店がトラブル解決の仲介をしてくれるようになっている。レンタルバイクは割高に感じるが、こういうトラブル解決サポートを考えると仕方ないかも。
⑥携帯電話について
日本の携帯電話にはSIMロックがかかっているので、それを解除して持ってくること。街の携帯ショップでSIMを入手し、SMSで設定すると3Gインターネットが使える。通信量無制限の定額インターネットが月7万VND(400円)。
⑦その他
ベトナムは治安が良く、人も世話焼きで親切なので旅行するには快適である。もちろん、通常の海外旅行レベルの警戒心は必要である。英語は通じないことが多いが、身振り手振りでなんとかなってしまう。欧米からの旅行者はレンタルバイクで南北に走り回り、ベトナムを満喫しているようである。
ただし、こちらのヘルメットは極めてお粗末な代物なので、ヘルメットはMYヘルメットを持参することをすすめる。プロテクターやグローブもあればよいが、ベトナムは暑いのでそのつもりで・・・。
次回は交通ルール、マナーについてアップする。
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ベトナム | クルマ
Posted at
2015/04/04 00:59:15