急に思い立って、八幡平に行ってきた。ついでに酸ヶ湯まで足を延ばし、往復840㎞の行程だった。ほとんど高速を使ったのだが、とても疲れた。疲れた理由は、Keiの操縦性が悪くて高速でフラフラしていたからである。そして、なぜ操縦性が悪くなったかというと、写真を見るとわかるように、トレーラーの重心が前すぎるからだ。バイクを前に寄せて積んでいるので、ヒッチ荷重が大きすぎる。
トレーラーにとって最も危険な挙動、スネーキングを避けるためには重心を前よりにしたほうがよい。しかしそれも程度問題で、あまり前すぎるとトラクターのフロントが持ち上がるようになり、高速域でのスタビリティが低下する。フルトレーラーではこの加減が難しく、考えて荷物を積まなければならない。
西根でクロスカブを降ろし、八幡平に登り始めるまでは順調だったが、
途中から雨で、気温も17℃と涼しいを通り越して寒い。
そこで、Keiに戻って酸ヶ湯を目指すが、そっちも雨降りで結局温泉だけ入って帰って来た。
冒頭でとても疲れたと書いたが、それでも軽トラで牽引していくことを思えば天と地ほど違う。軽トラは、高速道路を走行するために最低限必要なエンジン出力を持っていない。これは、トレーラーを牽いていない状態で既にそうなのだ。向かい風、ちょっとした勾配で100キロを保つことができなくなる。また、高速に乗ったら常時エンジンが最高回転数付近で唸りを上げ、燃費も極悪だ。現在、過給機のついた軽トラは無いので、どの車種を選んでも同じことだ。ノーマルでもそうなのだから、大きな箱を載せたキャブコンのキャンパーなんかは相当厳しい。
かといって、もうひとつ上のクラスのキャブコンでも動力性能の余裕は少ない。動力性能に余裕がないととても疲れる。キャンパーで考えると、トレーラーを大排気量のSUVで牽くのがベストか。法定速度が80㎞になってしまうのが難点だが、常時アクセルを床まで踏み続けるストレスから解放されるし、必要とあればもっと加速することも可能だ。乗り心地や安定性も良い。キャブオーバーのトラックはやっぱりトラックで、乗用車と同じように考えることはできない。10トン車のようにそれしか無ければ我慢するところだが。
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クルマ談義 | クルマ
Posted at
2021/08/12 00:21:10