バンパーって、ぶつけるためにあるんですよね・・・？

調布市のＫＡＺさんのブログ
で指摘されている国産車のバンパー形状に関する疑問、実にそのとおりだと思う。まあ、トラックの後部バンパーについては、荷役作業時に邪魔になるのであまりでしゃばった形状にできないというのが実情であるのだけど・・・。
　私は、形状に加えて、バンパー構造（強度）にも疑問をもっている。国産車は大抵、ポリプロピレンのような樹脂の成型品で、中が空洞のバンパーを装備している。あれって、ちょっとでもぶつけるとぐしゃりとへこんでしまい、結局ボディも損傷してしまう。バンパーというのは軽接触のときにボディが損傷しないためにあると思うのだが、強度不足でバンパーの役割を果たしていないと思うのである。あれは、バンパーというより、カバー（カウル？）としての機能しかもっていない。
　アメリカ仕様の５マイルバンパー（後に２．５マイルバンパーに規格変更）は立派なものである。車庫入れ程度の極低速だけでなく、市街地での追突のような日本では「事故」とみなされる衝突でもボディは損傷しないし、バンパーも復元する。警察は仕事が減り、保険屋も支払いが減り、ドライバーも事故処理の手間が減るのだから、日本でも採用してほしいものだ。以前日本のメーカーは「そのような鋼鉄のビームが入ったバンパーは非常に重く、燃費や加速性に悪影響を及ぼす」というようなことを言っていたような気がするが、オフセットクラッシュ対応のためにフロントサイドメンバー前端にがっちりしたビームが配置されるようになったのだから、これをバンパーに内蔵しても重量増にはならないのではないか、と素人は考えるのだが・・・。

追記：関連ＵＲＬの記事をみると、欧州やカナダにもバンパー強度に関する基準があるようだ。なんで日本にはないの？