
よくトゥインゴユーザーに指摘されている中途半端な形のドリンクホルダー。350ミリリットルの缶はぴったり入るのだが、500ミリリットルのペットボトルがうまく納まらない。まあ、ペットボトルは蓋ができるから、飲みかけを置くときに蓋をしておけば大丈夫なのだが。
トゥインゴで1日800キロ走行するという我が家の典型的な走行パターンをこなしてみた。その感想について、いくつかのポイントごとに分けて書きたいと思う。まず、足回りの性能についてである。トゥインゴの足回りは基本的にはK12マーチやノートと同じプラットホームを使用している。もっとも、フロントはクレードルフレームが採用されていたりドライブシャフトの構造が異なっていたりして、欧州車の流儀に合わせて改変されている。
実際の走行性能は、同一プラットホームの国産車とは次元が異なっている。短いホイールベースや狭いトレッド等不利な条件があるにもかかわらず、直進安定性は驚異的に高い。きれいな路面でまっすぐ走るだけでなく、うねりや凹凸が連続するような路面でもビシッと直進する。これだけ直進安定性が高いと走行中の進路修正の頻度が激減するから、運転疲労が少なくてすむ。また、きついRのカーブで途中に大きな段差やうねりがあるようなところでは、国産車ならハンドルの保持力が大きく変化したり、グリップを失った前輪が断続的に横っ飛びしたりする、あるいはボディが大きく煽られてヨロヨロしてしまうことが多いのだが、トゥインゴは何事もなかったように狙いどおりのラインをきれいに曲がっていく。もちろん、段差による揺れはそれなりにあるのだが、ロードホールディングが低下しないので不安感がまったくない。車のスタビリティが信頼できると、精神的疲労が少なくてすむ。
トゥインゴはハイドロシトロエンのようなふんわりした乗り心地やプジョーのような「猫足」感がないので地味な印象だが、フランス車の伝統であるスタビリティはしっかり備えている。乗れば乗るほど味が染み出てくるスルメのような車である。
運転日報(トゥインゴ)
天候:曇り 一時 雨
積算走行距離:1832キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員:1~2名

Posted at 2010/08/02 22:43:45 | |
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