買いそびれた車たちのつづき。
1987年に最初の車、シャレードディーゼルターボを手に入れた。この車はリッター25キロ以上「普通に」走る超低燃費で、軽油はリッター60円だったからかなり安上がりにあちこちドライブできた。とても気に入っていたのだが、1年経たずに自損事故で全損させてしまった。
次の車選びの候補に上がったのはまずはメルセデス190 2.5Dである。予算からかけ離れていようが、候補に上げるのは自由である(笑)。ディーゼルの試乗車が無いのでガソリンの190Eに試乗してみたら、国産車とは次元が違う乗り味に感銘を受けた。その頃の後輪駆動の国産車(クラウン、セドリックとか)は剛性が低いのに重たいボディでとにかく足回りがブヨブヨのぶかぶかだった。「自動車」と呼べるようなまともなボディ、足回りを持っているのはマツダの「廣島ベンツ」と呼ばれたルーチェくらいなもので、他はひどいものだった。このW201のハンドリングと乗り心地は今でも私が試乗評価の際の基準にしているほど強い影響を与えたものである。結局、190 2.5Dはディーゼルなのにターボが無いのはスマートじゃないと思ったのと、左ハンドルしか無いのが気に入らないのと、そして何より予算オーバーのため購入には至らなかった。
そのほかに、国産の2リッタークラスのディーゼルセダンということで、いすゞフローリアン・アスカ、トヨタ・カムリ、マツダ・カペラを比較検討した。ちょうどバブル直前期で国産のこのクラスにはしっかりした良心的な造りの実用車が多数存在した。ここで比較した3車種以外にも、三菱・ギャラン、日産・ブルーバード、ホンダ・アコードなど選り取り見取りであった。その中でも加給器付のディーゼルエンジンを積んでいるということで、この3車種に絞ったのである。この時期、4WS、4WD、ABSなどの機構が出始めで、そういった機構を「売り」にしている車種が多かった。マツダのディーゼルエンジンにはPWS(プレッシャーウェーブスーパーチャージャ)という一風変わった加給器が搭載されていて、それに興味を持ったことから最終的にはカペラを購入した。買いそびれたアスカもよくできた車で、今でも「あの頃乗っておきたかった」と思うことがある。
運転日報(トゥインゴ)
天候:曇り 一時 雨
積算走行距離:31862キロ
走行条件:市街地・郊外一般道
乗員1~2名

Posted at 2012/06/14 01:48:11 | |
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