以前
「違和感ありまくりのCM」でも書いたが、自動ブレーキやESCについてメーカーとユーザーの認識がかなりズレている部分があるように思われる。それは、自動ブレーキやESCは「ドライバーが重大なミスを犯した場合に被害を軽減するための装備であって、そもそもそのような重大なミスは滅多にあることではない。だから、そのような装備が役立つのは滅多にないことで、役に立ったときはドライバーに重大なミスに対する警告を発するように設計すべき」という原則を理解せず、「車が勝手に走って止まってくれる便利装備」であるかのように誤解していることである。
自動ブレーキが作動するということは、本来ブレーキをかけるべき場面でブレーキを踏まないという致命的なミスをやらかしているということなのだから、運転席でベルとチャイムが鳴り響き、完全停止するまでブレーキを解除できず、ブレーキを解除するにはグローブボックス内の操作キーを回さなければならない(電車のATSを想像してもらいたい)、自動ブレーキの動作は県警のコンピューターに送られ、3回動作したら講習会の招待状が来る、ということにすれば、自動ブレーキの機能を誤解してそれに頼りきり、新たな事故を招くということは防げるのではないだろうか。むしろ、そうでもしないと「車が勝手に止まらなかった!」ために突っ込む事故が多発しないか心配である。

Posted at 2013/11/12 07:37:32 | |
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