
バイク通勤を始めて半月が過ぎた。バイク通勤は良いものである。私は公共交通機関で通勤した経験がほとんど無い。大阪や京都のような都市に住んでいるときでも、バイクや自家用車で通勤していた。だからなのか、一日の始まりは運転から、というパターンに体が慣れてしまっていて、運転なしで仕事が始まるとスタートが遅くなるような感じなのだ。
ベトナムでバイク通勤するのは特に高い集中力や的確な判断力が求められ、ボーっとしてはいられない。対向車はこちらの存在にかまわず追い越しかけてくるし、歩行者はどこでも平気で横切っている。周囲にアンテナ張り巡らして、真剣に運転しないと事故になる。だから、職場に着くころにはすっかり頭と身体のウォーミングアップが済んでいて、そのままスムーズに仕事に移行できる。
また、日常のストレスも明らかに減った。イライラや虚しさを感じることが減り、メンタル的にずっと良い状態が保たれるようになった。たぶん、大渋滞の中で2時間もただ座っているというのはメンタル的に大きなダメージを受けることなのだろう。運転者も辛いだろうが、同乗者もうんざりなのである。
それに、時間的にも1日3時間以上の通勤時間が2時間に短縮されたことで、ゆとりが全然違う。その1時間で洗濯、皿洗いしたり、娘の勉強を見てやったりできるのだ。ちょっとした夫婦の会話も、毎日1時間あれば成立する。これまで帰って寝るだけだったのが、やっと人間らしい暮らしになった。
そんなわけで、このままバイク通勤を継続するつもりである。ベトナム人から「大変でしょう?」と言われるが、1日3時間ミニバンに揺られるほうがもっと大変なのだ。ベトナムに来てから初めてこんな明るい気分になれて、もっと早くバイク通勤にしておけばよかったと思っている今日このごろである。
Posted at 2017/11/15 00:03:10 | |
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