2017年12月01日
ハノイの街には街路樹がたくさんある。暑い夏には市民の憩いの場となる木陰を提供する街路樹だが、枝が落下したり根こそぎ倒れたりして事故につながることもある。
今日の夕方の帰宅時に、人通りの少ない真っ暗な抜け道を走っていた。直角カーブを30キロくらいに減速して曲がり、徐々に加速しようとしたときだった。突然、目の前に上下逆さまの「Y」字型をした木の枝が現れた。街路樹の枝が折れてぶら下がっていたのである。「うわっ」と思うと同時に体は反射的にフルブレーキをかけた。その枝は直径3センチ程度はあり、そのまま突っ込めば大きな衝撃を受けると直感したからである。
が、気づくのが遅すぎた。後輪がロックして一瞬スキール音がした瞬間、Yの字の分岐点をちょうど顔の正面に受け止めるような形で突っ込み、バチーンとヘルメットのシールドで跳ね飛ばした。胸のあたりにも当たったようだったが、胸にもプロテクターがあるので衝撃はほとんどなかった。上のほうで樹につながっているので、ちょうどのれんをくぐるように木の枝をくぐって通過した。
チンバーのあるヘルメットだから跳ね飛ばせたが、ベトナムで一般的な半キャップだったらどうなっただろうか。おそらく、顔面の怪我は避けられないと思う。その抜け道はとても便利なのに人通りが少ない理由もわかった。街路樹の管理が悪く今回のような事故が多発しているのだろう。また、真っ暗だから障害物に気づきにくくて危険である。人が寄り付かない道にはそれなりの理由があるのである。
Posted at 2017/12/02 00:17:30 | |
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