
CR-ZのMTに試乗してきた。
CVT仕様には以前試乗した。ディーラーの試乗車検索でMT仕様を発見したので乗りに行ってきた。
試乗車といっても、今回乗ったのは「わ」ナンバーのレンタカーである。走り出してすぐに思ったのが「CR-ZはMTにかぎる」ということだ。CVT仕様のときに感じたブレーキ、変速機の作用の不自然さがMT仕様ではほとんどなく、まるで普通の小型車のように自在に操ることが可能だ。ハイブリッド故のモーターの作動感や回生ブレーキの動作にも違和感がなく、そう言われなければハイブリッドだとは気づかないほどだ。ハイブリッドでない普通の1500ccと明らかに異なるのは、低回転からアクセルを踏み込んだときのトルク感である。体感では2000~2500ccクラスのエンジンのように、余裕のトルクでググッと車体を前に押し出す。車体重量はけっこうあるので軽量車のように弾かれるように加速するわけではないが、大排気量車のようなゆとり感をもたらしている。エンジン回転を上げなくてすむことから、エンジン音がとても静かなのも良い点だ。
残念だったのは、試乗車のシフトレバーが完全な状態ではなかったことだ。2速と4速に入れる際にはっきりとしたひっかかりがあり、3速から2速に落とそうとすると「拒絶」されさえした。シフトフィールは個人の好みによるところが大きいのだろうが、私はただレバーの動きが小さくてカチカチと入るものだけが「良いシフトフィール」とは思わない。もうすこしレバーの動きが大きくてもよいから、ケーブルではなくロッドでリンケージして、シンクロメッシュの摺動する感じが手のひらに伝わってくる(?)ようなやつのほうが気持ちいいと思う。
CVT仕様の試乗の際にはけっこうネガティブな事を書いたが、MT仕様ならばCR-Zもなかなか面白いのではないかと思った。

Posted at 2010/07/04 21:49:37 | |
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