
この画像の左側に写っている人はヤマハEXCITER150に乗り、肩や膝、脛などにプロテクターを付けている。もちろんヘルメットもフルフェイスだ。先進国のライダーの装備と同等である。
私がハノイでバイクに乗り始めた3年前、このようなプロテクターを付けている人はほとんどいなかった。バイクはあくまで配達や通勤のための足であり、半袖、サンダルばきで乗っている人が多かった。それが今では、プロテクター装備のライダーをちらほら見るようになった。また、今までカブタイプ(自動遠心クラッチ+4速ロータリー変速)が売れ筋だったのに、マニュアルクラッチ付き5,6速のEXCITERやWINNERがよく売れている。スポーティなバイクにきちんとした装備で乗ることが、ひとつのスタイルとして受け入れられてきているのだろう。
今日交差点で中学生の電動バイクの群れの前を横切ったら、「WINNERだ!」という声が聞こえた。中学生にとっては数年後に自分用として購入するバイクとして、150ccで速いやつ、WINNERかEXCITERが欲しいという考えがあるのだろう。彼らにとっては、新車で25~30万円で購入できるこれらのバイクを中古で購入するのが「現実的な」希望なのだろう。250cc以上の本物のスポーツバイクはいわば「雲の上の存在」であり、目が行くのは身近にある150ccクラスのアンダーボーンフレーム車なのかもしれない。
「速いバイク」に興味があるのは昔の日本の若者のようであり、なんとなく懐かしい気分にさせられる。単純かもしれないが、やっぱり車は速くてハイパワーなものがいいと思う。非力でも何か特別な良い点があるなら許せるが、同じような車ならパワーはあればあるほどよい。率直ににそう思う。
Posted at 2017/12/18 23:58:16 | |
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