
久しぶりにOGKのKAZAMIではなくAraiのASTRO IQを被って出かけた。去年の6月にKAZAMIを買って以来だから、半年ぶりということになる。
いつもの通勤に使ってみて、Araiの快適さに驚いた。快適さの次元が違う。1時間の通勤時間だと、ヘルメットの快適性で疲れが全然違ってくる。
まず、Araiは軽い。計ってみると、Araiの1600gに対してOGKは1960gもある。OGKはAraiに加えて缶コーラ1本(350ml)を頭に乗っけている勘定だ。それに、Araiの重心は中心にあるのに対して、OGKは前寄りになっている。すると、頭が上下に揺すられたときに頭を前後方向に回転させるような力が加わるのである。OGKはバランスが悪いのだ。
さらに、空気抵抗が全然違う。Araiの100キロはOGKの70キロくらいの感覚である。空気抵抗で頭を後ろに持っていかれる力がOGKのほうが大きい。これは、システムヘルメットの大きさが災いしているのだ。空力的にも、つるっとしたデザインのAraiのほうがゴツゴツしたOGKよりも有利なのだろう。
また、静かさが全然違う。OGKは100キロを超えるとゴーゴーという風の音が大きく聞こえるが、Araiはとても静かである。おかげで周囲の音や自車のエンジン音がよく聞こえる。高速でもシーンとしていて、ドイツ車の高速走行を連想させる。OGKは軽トラで高速を走っている感じ、といえばいいだろうか。
この違いには、OGKではGoproをヘルメットマウントしていたことも影響している。Araiにはマウントを付けていないのでGoproはチェストマウントである。Araiのように空力や重量バランスをしっかり考えて作られているヘルメットにはGoproを付けたくない。
画像的にも安定感があってチェストマウントのほうが落ちついて見られる。
長距離走行にはシステムヘルメットはあまり勧められない。重さや空気抵抗はじわじわと効いてくる。それに、内閣府令(道路交通法施行規則第九条の五)乗車用ヘルメットの基準では、ヘルメットの重量は2キログラム以下と定められている。KAZAMIは制限ギリギリで、いわばヘビー級なのだ。フリップアップや内臓サンシェードなど機能は豊かだが、いかんせん重く大きい。カーボンファイバーなど軽量素材を用いたバージョンを期待したい。
Posted at 2018/02/05 23:29:34 | |
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