全高2.3メートルの幌骨を仮組みしてみた。予想通り、見上げるような高さになり、ウイングを設置しても手が届かなくなりそうだ。重心も高くなるし、この室内高いっぱいに何かを積むシーンは想像できない。2.3メートル仕様は断念して、1.8メートルに三角屋根をつけたものを宅配仕様として作成する予定だ。
今日はこれと闘っていた。ガスストラットの圧が足りないため、増設作業にかかろうとした。一部のねじを緩めて、要領よく追加のブラケットやパイプを設置しようと考えたが、全体がグシャッと崩壊してしまった。ガスストラットの圧がかかっているため、一部のねじを緩めるとまるで「秘孔を突いた」ようにバランスが崩れ、全体にグシャってしまうのである。そして、さらに困ったのは、ガスストラットの端のボールジョイントの金具が外れて元に戻せなくなったことである。暗い中で悴む手でやっているから余計である。「なんでこんな事のために時間を割かなきゃならんのだ!」と毒づきながら、ガスストラットを全部外してフレームを先に組み上げ、室内にボールジョイントだけを持ち込んでじっくり取り組んだ。結局、何かの拍子に嵌ってからは、同じやり方でもう一つもあっさり復元した。まあ、DIYあるあるである。
三方ガルウィング幌骨(高速仕様)が組みあがった。さっそくTB1号に載せてみる。設計通り、ウィングをアオリの内側に入れて閉めれば固定モード、アオリの外側に出して閉めれば配達モード(アオリを開けずにウィングを開閉できる)になる。ウイングにはポリカ波板の荷物転落防止枠があり、その波板とアオリの間に隙間があるのはそこにラッシングベルトやロープを通せるようにである。荷台の耐候性はシートによって確保されているので、雨漏りの心配がなくシートの交換も簡単だ。写真では後部のウィングを開放してある。ガルウィングドアなので後方のドアスペースも小さくできるし、開放したドアの高さも十分で、カゴコンテナをすぐそばまで寄せることが可能だ。業務の現場からの要望を反映した自信作である。
宅配業務をしているドライバーたちの話を聞くと、「ATだと脚が痛い」そうだ。軽バンはほとんどがセミキャブで、ペダルは左に大きくオフセットしている。脚は女性がするみたいに膝をそろえて左に捻るようになるのだが、これが脚の血行を阻害し痛くなる原因のようである。
また雪道をトレーラー牽いて走ることになった。今度は本格的に積もった雪道なので、ブレーキ時の挙動を確かめてみた。下り坂の直線で60キロからフルブレーキすると、予想どおり、トラクターのブレーキのみABS作動でトレーラーのブレーキは働かなかった。3軸のうち前2軸しかブレーキが効いていないので、制動距離はかなり伸びる。トレーラーブレーキを調整して早く効かせれば制動距離は縮まりそうだが、トレーラーの車輪がロックした場合、横滑りを起こし重大な事故に繋がりかねない。制動時の安定性と制動距離を共に求めるなら、トラクターにタイヤチェーンを掛けるとか、ヒッチ荷重を増してトラクターの後輪に多く荷重するのがよいと考える。
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交通安全環境研究所 カテゴリ:自動車 2008/11/12 23:05:56 |
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NASVA(独立行政法人自動車事故対策機構) カテゴリ:自動車 2007/08/11 21:37:42 |
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