
先日、トヨタ MR2にご来社いただきましたので、その時のようすをレポート致します。お持込みくださいましたお客さま、ご足労いただき誠にありがとうございます!
1984-1999年にかけて発売されたトヨタ MR2(2代目)SW20型、
III型のGlimitedになります。
トヨタ MR2(2代目)は、I型~IV型まで、発売当初に採寸を行い、専用タイプとして販売を行ってまいりました。
しかし型的に改良の余地があること、またいまだカバーの注文を多く頂戴する人気車種であることからして、現在の採寸技術で型の取り直しができればと希望していました。
ウィングレスのフルノーマル(製作日誌は
コチラ)と、IVの最終型(製作日誌は
コチラ)は、以前に実車と出会い、改良させていただいたのですが、この中間に位置するMR2は、改良できない状況でございました。
その中間に位置しますIII型、この度、改めて出会うことができました(ご機会くださいましたお客さま、誠にありがとうございます!)。
1989/10-1991/11発売 I型
1991/12-1993/9発売 II型
1993/10-1996/5発売 III型
1996/6-1997/11発売 IV型
今回の採寸で、標準ウィング付きのI型~III型まで網羅致しますので、(2代目)MR2、改良コンプリートとなります。
ちなみに仲林工業では、フルモデルチェンジした国産の新型車(トラック・バス・バイク・福祉車両等以外)や、
メルセデス・ベンツ / AMG / BMW / BMWアルピナ / アウディ / フォルクスワーゲン / ポルシェ / ジャガー / MINI / ローバー / フェラーリ / アルファロメオ / ルノー / プジョー / ボルボ / シボレー / フォード / クライスラー
上記海外メーカーのフルモデルチェンジした新型車を常に求めております。
まだ仲林工業に型が無い場合、採寸にご協力いただけましたら、第1号ボディカバーを無料でプレゼントさせていただくキャンペーンを実施中です(詳しくは
コチラ)。
以前の改良した形状を流用して、標準のリアウィング部分だけ採寸。第1回サンプルで全体的にフィット。
リアウィングを詰めた第2回サンプルで完成です。
装着シルエットを掲載します。
うしろマチ「あり」の型になりました。
マチとは?
車の横面に対する生地と天井を走る生地の間、コーナー四隅に入っている細長い三角の生地のことです(車種形状により、四隅に入っていないものもありますが、だいたい、四隅にこのマチがあります)。
もっとわかりやすく知りたい方は、
コチラの記事をご覧ください。
ページ後半から、灰色の生地にて縫いつけてある部分(パーツ)のことを「マチ」と呼びます。
出来るなら、このマチは無い方がボディカバーとしては良いです。
ミシンの縫い目が減ることで、その分、老朽化が遅れるからです(縫い目があると、糸が解けたり、切れたりして、どうしても老朽化の原因になってしまいます)。
また、雨水などの浸透も少なくなります。
ただ、お車の形状により、マチを無くすことでフィッティングが崩れる場合もあります。
フィッティングが劣ってしまってもいけないので、その場合はどちらがベストかよく検討したうえ、マチを入れたりしています。
うしろマチは「なし」となる車種が多いのですが、今回は、フィット感の崩れによりマチ必須となりました。
せっかくの改良の機会ですので、リアウィングのこの部分、今回も考慮しました。
サイドの縫い目ラインを凹ませることで雨水や埃等がこぼれ、ルーフ後方とリアウィングの間に溜まりにくいよう設計しております。
お客さま、この度はご足労くださり誠にありがとうございました! TT-9000(裏起毛)生地による第1号ボディカバー、今後もし何かございましたら、ご遠慮なく弊社までお尋ねください。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します!
ご注文はサイトからお受けしております。
ボディカバー・車体カバーの老舗 仲林工業
https://www.nh-cover.jp/
Posted at 2025/03/12 10:46:32 | |
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