
ポリカーボネート製の段ボール「ツインカーボ」を荷台の外板に使用して荷台のカバー(屋根)を制作しようと
思い立った日から4年半・・・遂に完成した。カラーリングや細部の仕様は変更する(というか注文に従う)と思うが、これが製品版になる。
ここで、重量を測ってみた。この屋根は法規上は「積荷」扱いなので、屋根の分だけ荷物の積載量が減少することになるので、重量は重要である。体重計に屋根を持って立ち、体重計の表示から自身の体重を差し引くという簡易的な方法だが、結果は…全体で74㎏である。床のベニヤ板が18㎏なので、屋根の部分だけなら56㎏ということになるが、いずれにせよ大人1人分である。屋根を付けた状態では、350㎏ー80㎏(積載量は10㎏単位なので)=270㎏が最大積載量である。
この56㎏という重量、鉄製の「パネルバン」の箱と比較してみる。パネルバンはほぼ同一仕様のトラックと比べると110㎏重い。トラックから取り外した左右と後部のアオリと鳥居、仕様面で異なる副変速機とデフロックの分を含めると、140㎏程度と思われる。56㎏のアルミ、ポリカーボネートハイブリッドの屋根は健闘しているほうではないだろうか(自画自賛)。もちろん、パネルバンは「特装車」なので、積載量は変わらず350㎏である。それでも、大人一人分の重量差は走りに表れ、空車時の加速と登坂性能は自作の屋根のほうが優れているのが体感できる。
他方、高速走行時の空気抵抗という点では、やはり全高が10センチ以上高い自作のほうが大きく感じる。風防をつければいくらか改善すると思うが、重量が増えることになるので難しいところである。現状、全高2.1メートルの仕様なら風防はいらないと考えている。
運用面では、さっと開けてさっと閉じられるウイングがあるというのは大きなアドバンテージである。側方の間隔が狭くても開閉でき、雨天には屋根になる。荷物の取り出しの順番を考えずに積んでも、横と後面の三方がフルオープンになるので、容易にピックアップできる。そして、パネルバンと比べて200ミリ程度余裕がある荷室高は、大物の積載に役に立つ。(大物がたくさんある荷物を割り振られがちな気がするのがちょっと癪だが)
ありがたいのは、ゴムとシートの屋根を廃したことでメンテナンスフリーになったことだ。ゴムは頻繁に切れるし、シートが捲れあがったり、バタついて擦れて穴が開いたりと補修作業が煩わしいのだが、それが無いと楽だ。機械にシートが絡まる心配をして洗車機に入れられない、ということもない。軽バンと同様の使い勝手である。
よい物ができたので、他の人にも使って欲しい、と思っている。それこそ物作りの醍醐味、だと思う。
Posted at 2024/12/13 18:58:35 | |
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