
この冬、トゥインゴにはミシュラン、スプラッシュにはヨコハマのスタッドレスを履かせている。車やサイズが違うから厳密な比較はできないけれど、凍結、圧雪路面のグリップはミシュランのほうが圧倒的に優れていると感じる。もっとも、ふかふかの新雪の上ではミシュランはすぐに空転して進めなくなる。それぞれのタイヤで、得意とする路面が異なるようだ。
ミシュランが新雪に弱いのは、冬タイヤらしからぬトレッドパターンのせいだろう。溝が少なく、ブロックが大きくてサマータイヤのようだ。接地面積を増やして、圧雪や凍結にサイプを多く引っ掛けてやろうという発想で作られているらしい。その分、雪にブロックが食い込みにくくなり、新雪に弱くなってしまう。
ミシュランは新雪の上で駆動方向と制動方向でグリップが大きく違う。駆動方向に弱いが制動方向は強い。回転方向が指定されたディレクショナルパターンを採用して、意図的に制動方向のグリップを強化している。これは、新雪の上でのグリップ低下を「安全方向」で補うためのものと考えられる。止まれないよりは走れないほうが安全だろうということだ。
このような特徴からすると、ミシュランのスタッドレスは、新雪に分け入るような使い方をする人には薦められないが、凍結、圧雪路面が多い普通の道路(国道とか)を走る人には良いタイヤだといえる。
運転日報(トゥインゴ)
天候:晴れ
積算走行距離:12759キロ
走行条件:郊外一般道
乗員1名

Posted at 2011/01/18 19:51:23 | |
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