緊急時に事故を回避できるか否かを分けるのは、なんと言ってもブレーキ性能である。
JNCAPでは100キロからの制動距離を試験していて、車種ごとの差はあまり無いように見える。
もっとも、実際に運転してみると、ブレーキ性能の差はしっかり存在すると感じる。特に、FF車に定員いっぱい乗車しているとき、後輪ブレーキがしっかりと制動力を発揮する車と、そうでない車があることに気づく。JNCAPのテストでは前席に2名しか乗車していないから、後輪ブレーキの性能差が結果に表れにくいだけなのだ。
最近の車にはEBDが装備されているから、以前のようにプロポーショニングバルブが効き過ぎて後輪ブレーキがほとんど効かないということは無くなった。しかし、ブレーキの大きさ(熱容量、放熱性、パッドやシューの摺動面の大きさ)によって絶対的な制動力は変わってくる。スプラッシュの後輪ブレーキのドラムはクラスのわりに大きい(トゥインゴはもっと大きい)。そして、フル乗車で高速からブレーキを掛けたとき、後輪ブレーキがしっかりと働いていることが伝わってきて、とても頼もしい。こういうところの性能差がはっきり出るように、JNCAPのブレーキ試験は定員乗車を想定(ダミーを積むなど)した状態で行ったほうがいいと考える。
運転日報(トゥインゴ)
天候:曇り のち 雪
積算走行距離:12920キロ
走行条件:郊外一般道
乗員1名

Posted at 2011/01/29 22:19:52 | |
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