
以前、
後席(特に3列目)搭乗者の安全性についての考察という記事を4回にわたってアップしたことがある。どう見ても追突時に安全そうには思えないのだけど、実際はどうだろうかということで、米国の記事を元に考察してきた。
今回、ドイツで
追突(玉突き)事故を想定した実験が行われた。トヨタiQにオペルベクトラを50キロで追突させる試験と、ルノーグランセニック(3列シートミニバン)にメルセデスMクラスを64キロで追突させる試験で、iQはメーカーの追突試験に準じた条件で、グランセニックはかなり厳しい条件で試験されたと考えていいだろう。
結果は、どちらも予想どおりと言うべきか、厳しい現実を示すことになった。どちらの試験車も、後席シートは変形した車体に押されて変形してしまい、乗員は強い衝撃を受ける。そればかりか、シートや車体の変形によりシートベルトが拘束効果を発揮せず、玉突き衝突時に乗員が投げ出されるような動きをする。追突時と玉突き時に2度強い衝撃を受けるから、深刻なダメージを受ける可能性が高い。
やはり、自動車の後車軸より後ろの部分は追突時に大きく変形してしまうから、そこに乗員(シート)を置いてはいけないということだ。また、リアゲート部分は追突車に押されて侵入してくるから、乗員の頭部と車体後端はある程度(30センチ以上)離れている必要があるということだ。iQの結果を見るかぎり、その条件を満たしていないとエアバッグを装備してもあまり意味がないようである。
運転日報(トゥインゴ)
天候:晴れ
積算走行距離:13383キロ
走行条件:郊外一般道
乗員1名

Posted at 2011/02/19 23:43:35 | |
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