
心配しなかったわけではない。前回の給油から今日で3往復目で、昨日の帰り道の途中からビンボーランプが点滅していた。今までの経験上、ビンボーランプが点滅してから給油すると3リットルくらい入るから、燃料タンク容量の4.5リットルから計算すると、まだ1.5リットル残っているはずなのだ。リッター50キロとして、まだ75キロ走れる。通勤距離は往復70キロだから、なんとかなるはずだった。もっとも、前回の帰宅はニャッタン橋ルートで10キロ多かったから、かなりギリギリだろうとは思っていた。
会社から出て10分ほどしか走っていない国道で、エンジンが息つきを起こした。いつものガソリンスタンドまではまだ7,8キロはある。「あれ、予想より早すぎる?」と思うが、この症状は間違いなくガス欠だ。
信号のある交差点で完全停止。ここから一番近いガソリンスタンドはどこか考えると、たしか1キロほど先にあったはず。700メートル先に料金所があって、そこを過ぎると300メートル先にある。1キロくらいならと押すことにする。
ちょっと押すと汗が滝のように滴ってくる。
なかなか料金所が近づいてこない。
ベトナムの夜道は真っ暗である。
料金所の手前で再始動を試みる。料金所のバイク用レーンはバイク1台分の幅しかなく、そこを押して通過することは絶対に避けたいのだ。燃料パイプの中の燃料でもう少しだけ走れることはわかっていたのだが、この瞬間のために温存しておいたのだ。
エンジンがかかった。しかし40キロぐらいしか出ない。なんとか乗ったまま料金所を通過できた。
料金所を通過するとすぐにエンジンは完全に沈黙。クラッチを切って惰性で転がす。
「ガソリンスタンドまであと200メートル」
しかし力尽き、また押して歩く。
ガソリンスタンドに到達。
ここで「ダイ」(満タンの意)と言って給油してもらうと、3.94リットルしか入らなかった。つまり、満タン給油直後でも4リットルくらいしか入っていないのだ。バイクのタンクでは本当に満タンにしようとすると溢れることが多いから、控え目にしか入れないのだ。とすると、ビンボーランプが点滅したときの残量も、1.5リットルではなく1リットルということになる。それなら、ビンボーランプ点滅時点から60~70キロでガス欠した今回のケースも計算が合う。
1キロほどバイクを押していいエクササイズになったとブログには書いておこう。
ベトナムの左折方法・・・・

Posted at 2017/11/18 00:20:25 | |
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