素浪人☆のブログ一覧

　ハノイではバイクで転んで怪我をしてくる人が多い。私が通っているベトナム語教室の先生も二人ほぼ同時に転んできて、一人は小指を骨折、もう一人は両足に打身、擦り剝けなどボロボロになっている。私は今までベトナムで転んだことがないのだが、周囲の人の怪我を見ているのでいつもプロテクターフル装備で乗っている。

　今日の帰りに見かけた転倒シーン



　信号で止まっている車列の最後尾に近づいたとき、なぜか加速して縁石に引っかかって転んでいる。フロントが逃げて転ぶと上半身から落ちるような転び方になるのでけっこう怪我をする。このライダーはヘルメットではなく帽子を被っているだけなので、頭を打つと危ないところだった。

　なぜ急加速したかは不明である。アクセルとブレーキを間違えたのだろうか。

　今日マッサージからの帰り、チュンズオン橋の手前あたりで大渋滞につかまった。ほとんど動かないので「何だろう」と思っていたら・・・

　道路に大穴があいて、水道管か何かが破れたのだろう。水が噴き出して通りが冠水していた。こんなとき、ベトナム人は静かに冠水箇所を通過する。バイクが多いから水をはね上げたら周りがびしょぬれになってしまうからだ。衣類を下げたラックを押してる露天商のおばさんもいて交通の障害になっているのだが、誰もクラクションを鳴らしたりハネを上げたりしない。こういうところがベトナム人のいいところだと思う。

　冠水箇所では先に別のバイクを行かせてその軌跡をたどって通過した。ベトナムのことだから、皆が行かないところに溺れそうな大穴が開いているかもしれない。大穴があっても柵もセフティコーンも何も置かれていないことが多いから、要らぬ冒険はしないに限る。

　11月になって日の暮れるのが早くなった。5時過ぎにはもう暗くなっている。
　ベトナムの道路は本当に暗い。道路照明がないし、小型バイクはライトが暗いので、Goproの画像も真っ暗になる。自車のライトがどこを照らしているかもよくわからない。

　最新のGoproはたしか５まで出ているはず。画質や暗いところでの感度が大きく向上しているらしいので、そろそろ入れ替えを検討するつもりである。もう3年近くつかったから、買い替えしてもいいだろう。

　私の意見を聞いてルート選定をして、一人でバイクで遠乗りしてきた人が、「最高だった」と喜んでいた。私の好みはちょっと偏っていて「酷道」とか「辺境」とか「国境」なんかに惹かれるし、長距離を一気に走破するスタイルであるが、その通りに走って楽しんでもらえて、情報提供したほうとしても嬉しいものである。最近は新しいツーリングルートを開拓していない。そろそろ探検を再開しようかと考えている。日中暑くなくなったことだし。

　勤務先までバイクで行ってみた。送迎車では朝は1時間１０分、夕方の帰りは１時間４０分ほどかかっている。バイクだと往きは４５分、帰りは１時間だった。これだけ比べれば１日あたり１時間ほど時間を節約できることになるが、バイクだとバイク装備を装着する時間が１０分ほど必要なので、実質４０分の時間節約である。

　４０分違えばその間にいろいろなことができる・・・と思いきや、ウィナー１５０のタンク容量では２，３日に一度は給油しなければならない。給油の手間などを考えると、そんなに時間節約にはなっていないかもしれない。しかし、バイクを運転しているほうが、乗り心地の悪いINNOVAやTRANSITで急ブレーキに振り回されているよりはるかにストレスがたまらない。これがたとえば燃料タンクの大きい２５０ｃｃ以上のバイクだったら、給油の手間も少なくできてより快適に移動できるだろうと思う。

　今日英語の教室でベトナム人に「車に乗るのがいいか、バイクに乗るのがいいか」と質問したら、全員が「バイクのほうがいい」と言っていた。先生は「バイクはベトナムの文化である」と言っていたが、まさに同感である。ベトナムはバイクに乗ってなんぼ、の国と断言できる。