
近所のサービスアパートメントのデコレーション、すっかりクリスマスムードである。近くのスーパーのレジ係の女性もトナカイの角を頭に付けていて、ベトナムにもクリスマス商戦が定着しつつあることがうかがえる。社会主義国であるベトナムがすっかり商業主義に毒されているようで、若干の違和感がある。
そんな浮かれた雰囲気の日曜日、私はというと手を真っ黒にしてチェーンの清掃、注油、張り調整をしている。前にも記事に書いたことがあるが、なぜ日本のバイクはほとんどがチェーンドライブなのだろう。カブのようにチェーンケースが付いているものはよいが、そうでない場合、雨の中を走ったら注油、1000キロ走ったら注油、張り調整、1万キロ超えでチェーン交換、スプロケも交換検討と、メンテナンスの頻度が高すぎる。一日500キロ、5日間のツーリングといったようなよくある(?)シーンで、チェーンドライブだとほぼ毎日の注油、清掃と途中1回の張り調整が必要ということになる。
その注油、張り調整の作業そのものは大して難しいものでもないのだが、それでもやはり面倒だ。シャフトドライブならそんな手間はかからない。欧州のメーカーのバイクがシャフトドライブを採用するのは、1日何百キロで連続数日間、というような欧州におけるツーリングの際、毎日メンテナンスが必要なのではユーザーが納得しないからではないだろうか。日本のバイクも今や海外向けがほとんどで、日本のユーザーは少数派である。シャフトドライブへの移行が進んでもいいと思うのだが、そうならないのはなぜだろう。
もちろん、構造が簡単で軽量、頻繁なメンテナンスは必要だが故障はしにくいなどのチェーンのメリットは承知している。それならば、注油がいらないチェーン、伸びにくいチェーンの開発がもっと進んでもいいと思うし、そういう「カイゼン」を考えるのは日本人の得意とするところではないだろうか。一方で、「部室の掃除も部活の一環」と同じく「チェーンの掃除もツーリングの一環」と考えているのであれば、いかにも日本人的だということになるが・・・。
Posted at 2017/12/10 13:22:02 | |
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