JAFのデータを読んでいると色々な面白い発見がある。
そのひとつが「ガス欠」のデータで、2002年、2003年の各々では年間97千件、ピーク!?は2004年で107千件、そしてデーターが一番新しい2007年では97千件と高水準を維持しているのだ。
ちなみに・・・2007年度のデータだが、
一般道の一番は「バッテリー」で、「ガス欠」は6位。
高速道の一番は「タイヤ関係」で、「ガス欠」は2位。
両方合わせたランキングでは「バッテリー」が堂々の一番で、ガス欠は「6位」となっている。
二輪車はどうかといえば・・・
一般道の一番「バッテリー」で、「ガス欠」は5位。
高速道の一番「ガス欠」
となっており、二輪車の「ガス欠」も切実な問題となっている。
多くのクルマには「残油警告灯」があるハズなのに・・と思うのだが、ここで問題なのは、
「残油警告灯が点いても100Kmは走れる」 とか
「高速のSAの距離を考えて最低80Kmは」 などという都市伝説が、もしかしたら影響してドライヴァーの判断を鈍らせているのかもしれない。
僕が知っている、警告灯の点灯条件は
・日産
一般的(!?)な使用条件で約80Kmほど走れる様に。
・トヨタ
クルマを
水平にして、燃料タンクの燃料の量が10%になった時。
・BMW、メルチェデスベンツ
ガス欠は事故等の遠因になって危険なので、給油警告ランプは単純に給油
を催促する機能でしかない。
警告灯が点いたら、一刻も早く給油するのが鉄則。
と日産以外は明確な距離基準を決めていない。
さらに国土交通省は
「燃料計や警告ランプは、利用者の使い勝手の為の装備で、法令法規で規定するものでは無い。」
まで言い切っている。
やはり、これは自分のクルマのコンディションと燃費を、オーナーはしっかり把握して自己管理するのが当然という、至極当たり前の結果に行き着くのだが、どうもそれが理解されていないらしい。
(クルマの取り説には、警告灯が点灯した時点での残油量が書かれている、それを生かすか殺すかは「ユーザーのさじ加減」ということに尽きる)
それを端的に表した現象が、例の「暫定税率失効騒ぎ」があった時、何と3月30日から4月1日までの、たった3日間で
1230件 の「ガス欠救援要請」がJAFに寄せられたというのだ。
これは、例年の3月~4月の月ベースの数と比べて、この3日間だけで4倍だったというから驚きだ!!
「ガス欠」のデータを見るだけで、そこにクルマを気軽に使っているけど、自分のクルマの事は知らない・・という現実と、やはりクルマを維持するのは大変だから、ギリギリまで燃料を入れずに燃料代を浮かせたい・・という切実さが見え隠れして来るのだが、どうだろうか??
Posted at 2009/02/26 02:10:41 | |
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