「タイヤ安売王」(タイヤ安売り王) で
PROXES T1 Sport を履いてみて、約200Kmを走破したが、まだまだ、慣らしが終わってなく、ようやくトレッドの硬化層が剥けてきた感じとなってきた。
そうして一皮剥けて出て来た、コンパウンドの特性だろうか、路面の細かい小石を拾いたがる傾向が見受けられるようにもなった。
標準車がフロント 225/45R17、リヤ 255/40R17 という異径サイズで、さらにランフラットという布陣に対して、僕は 235/40R18 という単一サイズを奢ったのだが、やはりというか、当然の様に幅方向が広くなって、路面の凹凸に敏感になる筈が、逆にエラク、マイルドな当たりになったのは朗報だった。
無論、ランフラットの強固なサイドウォールから、標準的なサイドウォールの構造になった効果も大きいのだろうが、新しいプロクセスが目指す、強固なサイドウォールながら、しなやかさも持ち合わせている形状も大きく寄与しているのではないだろうか。
従来のT1Rに比べ、さらにラウンドした「サイドウォール」形状。強靭さとしなやかさを演出か。
こうした形状の見直しは、もちろん、カタログでも謳われているが、「高速域」でのタイアの余計な変形を防ぎ、高速時の安定性や、コーナリング時のレスポンスの向上にも良い影響を与えていると考えている。
T1Rで特筆ものだった、静粛性はどうかと言えば、この T1 Sport にもある程度伝承されていると感じた。具体的には、かの レグノ などの、サイレント性を標榜するタイアには敵わないが、このゴツイ、センターリブを備えて、さらに剛性確保の為に、バリアブル・ピッチを採用するとはいえ大きめのブロックを採用するパターンにしては、ロードノイズの発生は、かなり抑えられていると言える。
最近の、コンフォート系タイアにも言えるのだが、確かに路面の変化に素直に反応するのだが、その音量の変化代が少ないのだ。
音量より「音質」が変わると言った方が正解かもしれない。
スティアリングレスポンスは、T1Rの穏やかに反応するという大陸的なイメージから、明らかに切ったら切っただけ反応する方向性に変わっている。
軽合金を駆使したとはいえ、鼻先の重いストレイトシックスを積んだ鼻先が、低速域では面白いように向きを変える。それが興味深いのだが、高速域になっても、過敏になる事もなく、切りたいと思う量だけ鼻先が向きを変える躾はなかなかのものだ。
まだ、走行するシーンが限られているという事と、馴染んでいないという事もあって、まだまだ、このタイアの性格はこうだと、断じるには早計だが、初期の段階で、こうした基本的な性格が見えてきた段階でも、トーヨーの言う「上質な快適性を進化させた、ヨーロピアン・プレミアムスポーツ。」いうコンセプトが見えてきたような気がする。
そして、
「タイヤ安売王」(タイヤ安売り王) が言う、見た目のインパクトは平凡になったけど、確実に
T1R より進化して、更に良いタイアになった・・という言葉の重みも感じるようになった。
同じようなコンセプトのタイアは、正直五万とある。しかし、それが、そこそこの価格で、楽しめるのだから、このタイアの存在意義は大きいように思えるのだ。
さらに、その進化具合を探るために、徐々に鞭を入れて行きたいと思っている。
Posted at 2012/02/28 04:02:25 | |
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