先週始めから、体調を崩して、良くなったり悪くなったりを繰返して来て、こりゃ本気で治さんとイカンと思い立ち、ここ数日はPCからも遠ざかって来たのだが、ようやく復活の兆しが見えてきたので、久々にPCに向かった・・・という次第なのだ。
今日は、休みをもらって、子供の用件と、僕の検査の為にLIMITED号で桜花の中、あちこちへと足を運んだ。
そんな道中の最中、信号待ちをした交差点にこんなステキなコラボレーションを発見した!!
上には
「B110サニー 4ドア 」 に、下には分かり難いが、独特のクオーターピラーが特色の
「B210サニークウペ」だ。
B110サニーといえば、「となりのクルマが小さく見えま~す」という、先代で「プラス100CCの余裕」というキャッチで、コテンパンにやられた恨みを晴らすが如く、挑戦的なキャッチコピーで登場したモデルだ。
先代の、質実剛健なよく言えば「硬派」な・・・・多くの人に言わせれば「質素」、「華が無い」デザインから、一気に室内も装備も豪華に広くなったB110サニーであったが、カチリカチリと気持ちよく決るマニュアル・トランスミションに、一体何所まで回るんだ!というくらい気持ちよく回る「名機A型エンヂン」によって実に楽しいクルマであった。
上位グレードには、当時大衆車には珍しかったフロント「ディスク」が装着され、途中からはGXと呼ばれるグレードが登場し、それには日産お得意のSUツゥインカブレーションを搭載された
超快速 のモデルも追加され人気に拍車が掛かった。。。
さて、一方のB210サニーだが、さらに豪華に大きくという市場の声に押される形でリリースされたモデルだが、この頃の日産車の特色でもある、外装も内装も複雑な曲線と曲面でデザインされ、ボディサイズも一回り大きくなった。
B110では1200と1400では、ホイールベース、全長が異なっていたのが、一緒になった。
しかしながら「A型」と「L型」では、随分とフィーリングが異なり、軽快で燃費の良い「1200」を選ぶユーザーが多かったのも事実だ。
その「1400」も排気ガス対策で、途中から「L14」から「A14」へスイッチされ、エクセレント・シリーズは、さらに排気量の大きな「L16」を積んだモデルへと飛翔した。。。
豊かさや個性、プライヴァシィ性を重視して窓面積を減らしたデザインには、賛否両論あるが、まさに世情を反映したモデルであった事は事実だが、少々日産の思い込みが入り過ぎてユーザーの嗜好とはかけ離れてしまった不幸のモデルだったかもしれない。。。
信号待ちの数秒だったが、この二代のサニーを眺めていると、色々な日産車の姿がダブってしまった。
ほとんどノーマル然としたB110と、ほど良く手が入ったエクステリアに、当時流行った「ワタナベもどき」のアルミが粋なB210。
時流を超え、今の目で眺めてみると、シンプルで軽快なB110も魅力的に見える。
ロングノーズ・ショートデッキの流麗で個性的なB210クウペも非常に捨て難い。
しかし、こうした綿々と積み重ねてきた歴史のサニーの姿は、今の日産には無い。
その姿にも、ある意味で歴史を感じてしまうのは僕だけだろうか。
少々ダルサの残る身体に、鞭打って次ぎの目的地へと足を進めた・・・・
Posted at 2008/03/27 18:36:56 | |
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