もはや「カーブレイク・ラリー」というよりは、高速耐久レースの様相を呈してきた「サファリラリー」。
かつてはブル510や240ZGが活躍して、一躍日本車の優秀性をアピールしたものだが。。。
そんな「サファリラリー」の歴史で、生粋のヨンク・・しかも高級四輪駆動車の草分けである「ランドローヴァー」の「レンジ・ロヴァー」がサファリを激走して総合6位に入る快挙を成し遂げた事があるのだ。。。
1982年30回目を迎えた「サファリラリー」に、R・コリンジが「レンジ・ロヴァー」を持ち込んで挑んだのだ!
記憶が正しければ1980年にも彼は、レイランドの四駆で出場したが結果を残せなかったのだが、再び今度も巨大なヨンクで「サファリロード」に挑む事になったのだ!!
本人曰く「最高速はベタ踏みで150km/h・・・もうアクセル全開がフルブレーキしかないよね!」との勇ましいセリフを残してサファリ・ロードに消えていった。。。
leg1では大方の予想に反して何と総合5位!
ちなみに一位はオペル・アスコナのラウノ・アルトーネン、二位はPA10(ヴァイオレット)に乗るメタであった。。。
leg2
周囲の驚きと目に対しては、「常に全開!こうなったら勝利か破滅だよ!」と粋なセリフをのこしてコースイン。
コースのミスをするマシンもあって、中盤では何と4位に浮上!!
ところが、悪路での全開走行に遂に「レンジ・ローヴァー」も音を上げて「ボンネット」が吹っ飛んでしまった!!さらに追い討ちを掛けて、その「ボンネット」がフロントグラスに直撃し、視界を奪われた「レンジ・ローヴァー」はコースアウト。
サスペンションにも傷を負ってしまい、その修理で7位(それでも!!)に落ちてしまった。。。
一位はメタのPA10
leg3
相変わらずサスの損傷は完治できず・・さらに、常に全開で走るためにオーヴァー・ヒート気味のコリンジは、どうせ一度は外れたボンネット、エンジンを良く冷やす為に・・と、とうとうボンネットを外して、エンジンむき出しで激走!!
そして運命のゴール・・・
一位 メタ DATSUN ヴァイオレットGT
二位 ヴァルター・ロール オペル・アスコナ400
三位 カークランド DATSUN ヴァイオレットGTS
四位 ポンド DATSUN ヴァイオレットGTS
五位 シャー DATSUN ヴァイオレット160J
六位 ロブ・コリンジ ランドロヴァー レンジローヴァー
なんと、ボンネット・レスで走りきり総合6位に入ってしまったのだ!!
ちなみに日本車では7位に高橋嘉信のレオーネ・ツーリングワゴン!
17位ダイハツ・シャレード993ccなどど、結構ヴァラエティに富んでいた。。。
最近のラリーは、高度になってきて、意外な車種とか思いがけない車種が入賞する事が難しくなっている。。。
「レンジ・ローヴァー」の6位入賞は、ある意味でいい時代の夢物語だったのかもしれない。。。
Posted at 2005/09/30 01:37:24 | |
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