さてさて、デヴューして二年目を迎えようとしている、Y51こと 「日産フーガ」 。
都内や、横浜市内でクラウンばかり目立つ中で、孤軍奮闘という感じで続々と個人タクシーでも登場しているのだが、いやはや何故か画像としてキャッチできず。。。横浜市内には、フルエアロのいやぁ実にカッコイイ個体が居るのだが、毎回撮影に失敗。
それに釣られるように、何故か、かなりの数が走り始めている他の Y51 さえも写せずと失意の毎日を送っていたが、それが、まるで呼寄せられるように先日、まったく急に眼前に現れた!!
今度こそはと、狙いを定めて撮影したのが TOP 画像だ。
Y51フーガのハイライトである、サイドヴューのコークボトルラインと、大胆なフロントの造詣が印象的で、まぁ正直、このクルマをプロデュースした、今の日産の主管クラスのアンポンタンは大嫌いだが、それらが形作った 「見た目重視」 というコンセプトでは、悔しいかな、この Y51 のデザインは成功していると言えよう。
ただ、日本国内での、この手のクルマの使用用途を考えると、リヤの使い勝手は、ライヴァルの王冠より、百歩いや一千歩も劣っていると言わざる得ないだろう。なにより、デザイン重視のために、Bピラーの位置が後退し過ぎて、乗り込むときの足運び性が劣悪だ。
及第 新型フーガの居住性は、先ず先ずだろう。
https://minkara.carview.co.jp/userid/124785/blog/16246477/
この点を考えると、正直タクシーとしての素養は余り良くない。
恐らく、コイツの本当の需要先である北米やらでの、パーソナル的な使い方では問題ないのだろうが、セダンとして見た時、座れば快適だろうが、クルマに乗るとき、降りる時の苦痛は、少なからずとも王冠との販売台数の差の原因となっていると僕は感じている。
タクシーとして、国内の主要な需要とのマッチングという問題を無視するのであるのなら、僕はY51フーガのエクステリアは、これまでの国産車にないエキゾチックな感じがして嫌いなデザインではない。
どちらにしても、個人タクシーや公的取締用途車など、まぁ酷いくらい王冠に牛耳られている昨今。もうすこし、その世界でも日産の栄光を取り戻して欲しいと思っているファンは、たくさん居るはずだ。
そんな、声無き声にも耳を傾けて、王冠独占の個人タクシーの様子を嫌って、こうしてまでY51に乗るドライヴァーが居る幸せを感じて、そして、考えて、日本国内にも目を向けたモデルを日産にはリリースして欲しいと願っているファンの声を是非かなえて欲しいものだ。
王冠ばかりのタクシーの車列の中、凛として一際の存在感を醸し出していたY51フーガ。
そんな可憐だが健気な姿を見ていると、自然と応援してしまう、日産馬鹿の自分に気付き苦笑するのであった。
Posted at 2011/07/28 22:16:48 | |
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