某大学のご厚意で、
「足が悪くても乗馬体験ができるので、ぜひ来てください」
というお誘いを受けて、家族で、その大学まで足を伸ばしてみた。
正門の守衛さんに声を掛けると、住所などの記載を求められ、それが終わると、校内に入る事が出来る入門証とゲートを開け閉めできる磁気カードを手渡された。
広大なキャンパス、土曜日だけど、白衣を着た学生や、乗馬や野球、テニスを楽しむ、汗を流している学生がたくさんいた。
綺麗なキャンパス、整理清掃が行き届いていて明るい雰囲気だ。あぁやっぱり大学って良いなぁと実感。
校内の、色々な施設や、スポーツ施設を家族で眺めながら、明るい春の日を受けながら LCV E STAR はキャンパスを進む。
ほどなく、大きな中庭が見えて来て、今日子供が乗る事になるポニーだろうか、小型の馬が草を食んでいた。
その中庭の直ぐ側に、駐車場があるのだが、台数は少ないが福祉車両用の駐車スペースが確保されていた。
さすが最近の大学で、福祉車両に乗るものとして、これほどのモノは無いという完璧なレイアウトになっていた。
クルマの左右に大きなスペースが用意されていて、クルマからクルマ椅子を降ろす、クルマの横をクルマ椅子で気兼ねなく移動ができる。
これが商業施設によくある、
「取り合えず福祉車両専用の場所を作りました」 とは大違いで、 クルマの左右に大きなスペースが用意されていて、クルマからクルマ椅子を降ろす、そしてスペースが広いので、クルマの横をクルマ椅子で気兼ねなく移動ができるのだ。
実は、このクルマの横のスペースがあるのとないのとでは、クルマ椅子での移動に大きな差が出て、スペースが無い場合は、クルマ椅子でクルマの横をすり抜けられず、結局は駐車場の一番遠い場所に行って、クルマ椅子を降ろしたり、移動したりする事が本当に多いのだ。
さらに、これは結果的にそうなったのだろうが、
クルマの後ろに広いスぺースがあると、本当にリフト付きやスロープ付きの福祉車両にとって大助かりだ。
クルマの後ろにも広いスペースがあるので、リフターやスロープで簡単に安全にクルマ椅子を降ろせる。こうしたクルマの後方にスペースを用意している駐車スペースは、本当に大きな病院しかなく、クルマを前から突っ込んで、車路側でクルマ椅子を降ろさなければならず意外に怖い思いをするものなのだ。
クルマからクルマ椅子をサッと降ろして、よいよ中庭へとクルマ椅子を移動させた。そこにはクルマ椅子でも大丈夫なようにスロープが完備され、
馬にまたがる場所までが階段ではなくスロープなので、クルマ椅子でも大丈夫!!
馬にまたがるまでクルマ椅子で移動できるので、乗る方も乗せる方もスムーズに安全に乗馬ができるという算段になっていた。
クルマ椅子から子供を抱えて馬に載せると、三人掛かりで落馬などしない様にしっかりとサポートをしてくれた。
大人が三人で、体の不自由な子供が乗っても大丈夫なようにフォローしてくれる。
馬に乗ると、まずは乗馬に慣れるために、中庭を何周かして、子供に怖くないか、このまま長い距離を移動できるか見極めて、今度はキャンパスの道路に繰り出した。
桜の花びらが舞い、優しい新緑の緑が見守ってくれていた。
キャンパスの中では、たくさんの学生が思い思いのスポーツを楽しみ、美しく整備されたキャンパス内では桜の花びらが舞い、新緑の緑が優しく子供を包んでいた。
最初は、おっかなびっくりだった子供も、この頃には周りの景色を見る余裕もできて、クルマ椅子とは違った外の世界の景色を楽しんでいた。
足が不自由になって、外に出るのも、外に出ても、制約だらけになってしまった久しいが、この日は自由に風を感じながら心から楽しんでいる様子だった。
短い時間だったが、本当に子どもにとって貴重な時間となった。
こうしたボランティアを、積極的に進めている大学に心から感謝したい。また、このような地域との触れ合いや、社会貢献をもっと多くの学校にも進めて欲しいと感じた。
また機会があれば、こうした機会を利用して、子供に貴重な体験をさせたいと切に思った次第なのだ。
時間は長い様で短い。まだ元気なうちに。
Posted at 2017/04/30 17:10:27 | |
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